受験生と伴走⑫ 3年最初の模試は範囲が決まっている?




受験生と伴走⑫ 3年最初の模試は範囲が決まっている?

 

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マジマナ

今週、学校が本格的に始まったところが多いのではないでしょうか?まだまだ年度初めの行事があるでしょうが、授業が本格的にスタートし始めた頃かと思われます。

 

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マジマナ

学校の授業の予習や復習もさることながら、受験勉強も並行して取り組んでいきましょう!

 

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マジマナ

さて、4月以降、大学入試の模擬試験が始まってきます。実施媒体によって、少し時期がずれますが、4月末から6月頃までに一回目が実施されます。その第一回に向けて準備していきましょう。

 

 

一回目の募集要項をよく見よう

これまでの学校で受ける模試は、学校が申し込んで受験することが多いので、出題範囲は知らされずに、受験日だけを連絡されていたのではないでしょうか。もしかすると、連絡のプリントをもらっていても、よく見ていなかったのかもしれません。

 

しかし、3年生からの模試は個別の申し込みになるところが多いです。ビラの状態で、下に申し込み表が付いているといった形をよく見かけます。それは受験する科目が人によって異なるので、そのような形式を取るのです。

 

その時の申し込みのビラに選択パターンと出題範囲が書かれている可能性があります。科目によっては範囲がざっくりしているときがあります。例えば国語であれば、近現代文・古文・漢文の中から選択することとなり、あまり範囲が示されていないでしょう。

 

同じように、英語も範囲が分かりません。数学は、Ⅰ・Aだけを選択するか、Ⅱ・Bまでを選択するか、ⅠとⅡを選択するかなど選び方がいくつかあるでしょう。学校の履修状況にあわせて選択することが出来るので、勉強する範囲を絞ることができます。

 

理科・社会に関しては、科目と範囲が設定されていることがあります。学校によって習うタイミングが異なるので、そのための配慮と言えるでしょう。

 

勉強する箇所を悩んでいる場合は、模試の出題範囲を目標にしてみるといいかもしれません。もちろん、苦手な場所が分かっていて、対策が立てられる人はそちらを優先しましょう。

 



 

範囲が絞られない科目について

模試の科目の中には、範囲が絞られないものがあります。国語に関して言えば、「現代文・古文・漢文」という範囲がありますが、それぞれの内容が細かくどこが出るか分かりません。そのため、ここから勉強すればいいと言うのがなかなか分かりにくいものとなります。この場合は、基礎的な知識から始めて、読解演習を積んでいくしかありません。

 

英語だと知識の分野の出題数が多いので、覚えることは有効かもしれません。文法問題も大問が設定されていますので、分野ごと(不定詞・関係詞など)を集中的に勉強していくと、その範囲の問題が出れば答えられるようになるでしょう。

 

このような科目は、全体的にゆっくり成績が上がる・・・・・・というものではありません。基礎的な知識と演習によって力が上がっていきますが、基礎的な知識が少ないと上昇する限界が低くなってしまいます。そのため、基礎的な知識をいかに構築するかで、どこまであげることができるかが決まってきます。

 

また成績は比例して上がっていくものではありません。二次関数のグラフのような形で上がっていきます。ある程度の力が付いたときに、目に見えて実力を実感することになるでしょう。

 



 

勉強する順番を決める

受験勉強はまんべんなくやっていると、伸びているのかどうかが非常に分かりづらくなります。モチベーションを上げるためにも、出来たと実感できる箇所を増やしたいところです。

 

そのためには、まずはある程度は出来るけれど、点数取れるくらいまでには行っていない箇所からやっていきましょう。一番分かりやすいのは、最近まで学校で習っていたところです。定期テストも近かったはずなので、勉強しやすいと思います。

 

間違っても、教科書や問題集の始めから積み上げていく必要はありません。順番は問わないのです。好きなところから始めて構いません。しかし、効率を考えるのであれば、試験に出やすい所から取り組んでいくという方法が最も良いでしょう。

 

よく、「これは試験には出ないからしなくていい」と言いますが、それは絶対とは言い切れません。「出にくい」というだけで出ることがあり得るからです。だから、順番を変えるだけで、結果的にはやることに変わりは無いと思っていてください。

 

とはいえ、間に合わなかった場合、つまり全部が終わらなかったときは、出る順にやっていれば比較的当たりやすいので、効果的といえるでしょう。

 



さいごに

模試の範囲は初回だけに限定されていることが多いです。その次からは、出団範囲のパターンを選ぶことは出来ても、当該教科の全てから出題されることが多いです。なので、どこから勉強するかというのは関係なく、出題されれば得点でき、出題されなかったらダメージを負うという構造になります。

 

以上の性質から、偏差値が上下することがあるといえます。その時の偏差値がいくらであったかが重要ではなく、出題された範囲の内容を復習して出来るようにしておくことが大切なのです。ここで出来るようにしておけば、実際に入試で出題されたときに対応できるようになるからです。

 

模試の使い方というのは結構難しいものです。一度受験を経験していないと、全体を見渡せないので、模試の使い方は経験者から教えてもらうのが一番の近道と言えるでしょう。

 

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