受験生と伴走⑰ 定期テストを視野に入れた勉強をしよう




受験生と伴走⑰ 定期テストを視野に入れた勉強をしよう

 

majime
マジマナ

勉強のペースは掴めていますか?10連休で崩れた人もいると思いますが、そろそろ取り戻せているのではないでしょうか?

 

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マジマナ

前回で崩れたペースを取り戻す方法を確認しました。あの時は、少しペースダウンして、徐々に戻していきましょうということでした。今頃は元の状態か、それよりも少しペースアップした状態で取り組めていると良い頃でしょう。

 

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マジマナ

今回はそろそろ近づいてきた定期テストについてです。これまでも定期テストについては触れてきましたが、近づいてきたので改めて考えておきましょう。

 

 

定期テストを視野に入れた勉強を始めよう

学校の授業が受験勉強と重なっている場合は、受験勉強をしているだけでテスト対策になります。そこまで進んでいなかったとしても、定期テストの勉強が受験勉強に繋がるために、定期テスト対策を進めることに迷いはありません。

 

ところが、学校の授業が受験勉強と重なっていない場合があります。

 

まだ、教科書の内容が終わっていないために、授業で教科書を進めているけれど、それが教科書の終盤の場合、個人の受験勉強がそこまで届いていない場合があります。この場合、どこまで勉強をするかどうか悩むところだと思います。

 

教科書の内容によりますが、基本的な知識の積み重ねの上でしか解けない場合は、欠点を取らない程度で抑えておいた方がいいかもしれません。その単元に集中すれば仕上げられるという状況なら、定期テストまでに仕上げておいて受験に繋げるという方法もあります。

 

教科書の内容が独立した知識の分野であるならば、そこを徹底的に勉強しておきましょう。受験勉強の勉強に順番などありません。範囲内の勉強を終えられればいいわけですから、教科書の順番通りに勉強しなければいけないというルールはないのです。

 

つまり、定期テストを視野に入れるというのは、定期テスト範囲が受験とどう関わるのかを知って、その上でやるべき量を決めましょう、ということです。

 

万が一、受験には必要ない科目があったとしても、それを捨てることはよくありません。知識は幅広く習得した方が充実します。かといって、満点を狙いに行くべきものでもないでしょう。優先順位を考えて、欠点を取らない程度や平均点程度で抑えておくことをおすすめします。

 



 

定期テスト勉強をする時期になっても受験勉強はとめない

定期テスト前はいつくらいからテスト対策を始めますか?中学生だとほとんどの人が1週間前でしょう。高校生になると2週間くらい前から始める人が増えてきます。教科数を考えると2週間前が適切だと思われます。

 

さて、定期テスト対策を始めたときに注意して欲しいのは、受験勉強をとめてしまわないことです。勉強時間が短いと定期テスト対策にほとんどの時間が取られてしまうかもしれません。取り組む時期を考えて、完全にとめてしまわないようにしましょう。

 

例えば、普段は1週間前から始めている人は、その開始を2週間前にしてみましょう。テスト前に1日3,4時間のテスト対策をしていたとすると、期間を2倍に延ばすだけで、1日あたりはその半分で済みます。よって、受験勉強をとめずに進めることができるということになります。

 

定期テスト範囲が多くて、時間の節約が難しい場合は、受験勉強と重なる部分を仕分けておいて、受験勉強と併用できるようにしておきましょう。そうすると、とめること無く進めることができますよね。例えば、英単語や古文単語は受験勉強と重なってくる部分が多いので、暗記を受験勉強と兼ねあわせることが出来ます。

 

色々と工夫して、受験勉強をとめずに進める方法がありますので、よく考えて取り組んでみましょう。

 



 

定期テストが受験の本番だとしたら・・・?

定期テストは範囲が示されています。演習系の授業であれば、実力勝負かもしれませんが、たいていの場合は、習った範囲の内容となっているでしょう。大学入試においても範囲があります。それは教科書で習う範囲という広さですが、きちんとあるわけです。範囲の大きさが違うだけで同じ性質のものなのです。そこで、範囲が決まっている試験の受け方を少し変えてみると、非常に効果的になる方法があります。

 

それは、テスト内容を予測して勉強することです。何も根拠無くやると「山勘」というものなのですが、勉強をしていくうちに、重要なポイントが見えてきます。そのポイントを見つけ出しておいて、どれだけ当たったかをはかっておくのです。

 

大学入試における問題は、ポイントがあります。市販されている受験参考書の多くは、そのポイントを見極めて集めたものとなっています。それと同じことを学校の定期テストで行うのです。学校の先生も定期テストを何となく作るわけではありません。ポイントとなる場所を中心に聞きたくなるものなのです。そのポイントを当てに行くことができれば、これ以降の様々な勉強においても、ポイントを見極めて勉強することができるので役に立ちますよ。

 



 

さいごに

定期テストは学校の成績を決める嫌なテストという印象があったという人もいるでしょう。しかし、本来はテストに向けて勉強する過程を通して、勉強に対する姿勢を形成できるシステムなのです。さらに、テスト作成者との駆け引きを学べる場でもあります。

 

問題集を一冊やると、その著者の考えや偏りが見えてきます。全般的に網羅する必要のある参考書の場合は、複数の編者がいて均等になるようになっています。作る際には色々と配慮されているので、少し気に掛けてみると面白い発見になります。

 

入試の問題の作成意図は直接聞くことが出来ません。私立大学が出している過去問題集を見ると、出題意図が書かれていることがありますが、実際の所は分かりません。ところが、学校の定期テストは作成した先生に聞くことが出来ます。いきなり「どういう意図ですか」と聞いても答えてもらえないと思うので、気になる大問のところを出来たか、出来なかったかを交えながら、「どういう風にやったら解けるんですか?」と聞けば、どういう勉強が良いのかを教えてくれるでしょう。その際に、どういう意図で出題したのかを付け加えて聞けば、自然に聞くことができます。

 

意図を知っておくと、これからの出題傾向も分かりますし、自分自身の予測が当たっているのかの確認にもなります。ぜひ聞いてみてください。

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