受験生と伴走⑳ 受験勉強のモチベーションが下がってきていませんか?




受験生と伴走⑳ 受験勉強のモチベーションが下がってきていませんか?

 

majime
マジマナ

受験勉強は順調に進んでいますか?受験とは孤独な戦いです。誰かと話をしていたら進まないので、自分で勉強しないといけません。息抜きやモチベーションアップのために、誰かと勉強について話す時間は大切ですよ!

 

majime
マジマナ

それでも、モチベーションが下がって仕方がないという人がいることでしょう。モチベーションが下がる原因はいくつか考えられます。それぞれのパターンについて確認して、モチベーションを回復させましょう!

 

模試によるダメージでモチベーション低下

最初にモチベーション低下につながるものは、「模試」でしょう。4月か5月上旬に受けた結果が返ってきて、全国における自分の成績が分かって、ショックを受けたり、喜んだりと色々だったでしょう。

 

その上で、6月の模試を受けていると思われます。前回の模試の結果を受けて勉強をしてきたことが活かせられれば良いですが、思ったように力が出せないという人が多かったのではないでしょうか?

 

6月の記述模試は、平均点がかなり低く設定されています。高得点を取ることはほぼ不可能です。成績の良かった人も、成績がいまいち良くない人も、ビックリするくらい低い点数に繋がることが多いのです。

 

そこで、これまでの勉強の意味が無いように感じてしまい、モチベーションが下がってしまいます。

 

模試によってモチベーションが低下している人は、模試に一喜一憂するのは時間の無駄だということを認識することが大切です。模試は偏差値が出ますが、それが全てではありません。模試の結果から復習すべきポイント、強化すべきポイントを知ることが大切なのです。

 

また、記述模試は平均点が低く抑えられているため、30点台で平均点ということがよくあるのです。だから、自己採点でほとんど点がないからといって落ち込む必要はないのです。

 

模試を受けることで現状を把握して、これからの勉強方針を掴む良い機会になりますが、そのことが原因で勉強に身が入らなくなってしまっては意味がありませんので、模試のあり方そのものを考えておきましょう。

 



慣れによるモチベーションの低下

次に考えられるモチベーションの低下に、「慣れ」があります。人間の好奇心は慣れと共に低下していきます。受験勉強を始めた頃は、行きたい大学を想像して胸を膨らませて勉強していきますが、だんだんと慣れてくるとその気持ちも刺激がなくなっていきます。

 

人間は慣れるとときめきやドキドキを感じにくくなります。これらの状態は感情にプラスに働くものですが、生体反応として、ずっと感じ続けるのは危険なものなのです。だから、慣れていくことで体を安静の状態に持って行こうとするのです。

 

そこで、勉強することを安静の状態に持っていき、心の動きだけを新たにすることが大切になってきます。

 

例えば、行きたいと思っている大学に実際に足を運んでみるというのもいいでしょう。大学の雰囲気を味わって、将来、自分もここで学ぶのだと気持ちをリフレッシュすることができるのです。行きたい大学が遠方のため、簡単にはいけない場合、大学のHPをくまなく見てみるといいでしょう。写真や映像で確認出来ることも多く、また、気づいていなかったことに気づく可能性もあります。大いに活用してみましょう。

 

他にも学ぶ環境を変えてみるというのもあります。家で勉強している人は、学校の図書館などを利用してみることやちょっとおしゃれにカフェで勉強してみるのも良いでしょう。しかし、人によって集中できる場所は異なりますので、自分自身に敵したところを見つけてくださいね。

 

場所を変更せずに、普段勉強しているところのレイアウトを変えるという手もあります。机の位置を変えてみるとか、本棚の位置を変えてみるとか、こういう手法があります。模様替えというのは、気分を変えることが出来るお手軽な方法です。

 



学校生活と受験勉強のバランスの悪さによるモチベーションの低下

最後にモチベーションの低下となるのが、学校生活と受験勉強のバランスの悪さによるものです。この状態の人は無理をしている状態となっていることでしょう。

 

学校生活の勉強に比重が重くなっている場合は、定期テストなどでは良い点数が取れるのに、模試などの点数が上手く取れなかったり、予定していた通りに勉強が進まなかったりして嫌気が差してしまうことになります。

 

受験勉強の比重が高くなっている場合は、学校生活に時間が取られることにイライラしてしまいます。定期テストの時にテスト勉強しなければいけないと思ってしまったり、体育祭の時は体力や時間を奪われてしまうという風に思ったりするようになってしまいます。ひどくなってくると、ちょっとした行事にもイライラします。学年集会などの時間やホームルームの時間も無駄な時間に感じてしまうのです。

 

勉強することは大切ですが、全てが勉強という状態になってしまうと危険です。心の余裕がなくなる勉強はいずれ無理がたたって、大きく停まってしまうことになります。下手をすると、そのまま勉強に戻れなくなることがありますので、適度な心の余裕を持つようにしましょう。

 

この状態の人は、勉強することに対してイライラするようになっています。そのことから、心の余裕が無くなって、勉強するモチベーションが低下していくことになります。

 

勉強の成果がどれくらい出るかは人それぞれです。自分の弱点を補強してレベルアップしていく為に必要なことを割り出したら、そのスケジュールをしっかりこなしていくことに集中しましょう。そのスケジュールは無理の無いように設定して、学校生活も受験勉強もバランス良く成立させるようにするのです。その上で無理だったしても、体を壊したり、勉強そのものを投げ出したりするよりもマシだと思いませんか?

 

大学だけが全てではありません。勉強は努力次第でいくらでも変わるものですが、たまたま学校で習う教科に対して強い人もいます。大学から学ぶことに強い人もいます。だから、必ずしも希望する学校には入れなくとも、やりたいことができればいいのではないでしょうか?

 




 

さいごに

さて、今回はモチベーションの低下についてお話ししました。他にも個人的な出来事でモチベーションが下がってしまうことがあるでしょう。それでも、何かしらの対策を講じて復帰できるようにしておきましょう。

 

勉強が好きな人にすると、好きなことが出来ているので苦痛になることはないのかもしれませんが、全ての教科が大好きという人は少ないと思います。特定の教科が好きだったり、高校までで習う教科にはなかったりと状況は様々でしょう。

 

大学に入ってからの勉強に興味がある場合でも、入試を突破しなければなりません。しかし、どの学部に行くとしても、高校で習う内容は基礎的な知識となるのです。

 

どのジャンルの勉強でも共通して言えることがあります。それは「現実にあるもの」ということです。一見すると、実生活では使わないような気がするものでも、実は存在しているのです。

 

数学の難しい計算や公式も、普段の生活では使わないと思いますが、実際に存在している法則を数字や文字を使って表現しているだけなのです。普段は使いませんが、そこにあるのです。その存在に気づいているかいないかだけでも大きく異なります。

 

どうしてこの勉強をするのかと疑問に持つこともあると思いますし、全てが全て使うとまでは言い切れません。しかし、教育機関で学ぶことはこれまでの知識の体系の一部を習うことなのです。どうやってそれを習得していくか、そういう視点で取り組むと気分が楽になるかもしれませんね。

 

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