受験生と伴走㉘ お盆に予定が・・・・・・それを見越した工夫を!
受験生と伴走㉘ お盆に予定が・・・・・・それを見越した工夫を!

夏真っ盛りですね。台風も発生して日本にやってきています。大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

今日からお盆休みに入る人が多いのではないでしょうか?サービス業や医療・介護の分野ではまとまった休みは取れないので、あまり関係ないかもしれませんが、高校生にとってはこのお盆休みというのは大きな問題です。

お盆休みの問題とは、「家の行事」です。保護者の田舎に帰省するとか家族旅行を実施するなど、大きなイベントが行われるかもしれません。今回はそういった場合の対処法をお伝えします!
目次
お盆休みは勉強できない?
お盆休みに入ると「家の行事」が毎年決まっていて、受験生であろうがなかろうが実行されることがあります。多くは「田舎への帰省」でしょう。ニュースでも新幹線や高速道路が帰省ラッシュで混み合います。久々に会う祖父母や親戚の人を楽しみにしている人もいるかもしれません。しかし、大抵「勉強はどうだ?」「受験はいけそうか?」というような質問をされて、答えに窮することになるでしょう。
また、持って帰ることの出来る道具が決まっているので、受験勉強が思うように進まないかもしれません。お盆は勉強の手を止めて、リフレッシュしようと思うかもしれませんが、1、2日ならいいですが、それ以上、下手すると1週間程度勉強の手を止めてしまうと、頭が回転し出すまでに時間が掛かります。
お盆休みで田舎に帰省しても勉強の手を休めるのは1、2日だけ。後は必ず勉強するようにしなければなりません。家や学校とは違うので、何かしらの工夫が必要です。工夫次第では、お盆休み中も勉強できないことはありません。
工夫① 弱点克服ノートを持っていく
これまでの勉強の中で、模試を受けた後に、弱点克服ノートを作る話をしました。
受験生と伴走⑲ マーク・記述模試の一回目が終わるころードッキング判定
これをきちんと作っていれば、それなりの分量になっているはずです。それに弱点を克服してからしばらく経っているので、もう一度見直す機会にするといいでしょう。このノートには出来るようになれば点数につながるモノしか載っていない、オリジナルのノートです。最も効果的な武器になるので、単語帳や問題集よりも優秀です。
工夫② 情報を電子化してしまう。
ノートや参考書だと荷物になってしまうので持っていくものが限られてしまいます。何かこれだけをやろうと決め込んで、一点集中できるのであれば、実物を持って行けばいいですが、大学受験となると複数の教科になるので、なかなかそういう訳にはいきません。
そこで、これだけはやってしまおうと思うモノを電子化して持って行くのです。電子化というとPDFにすることを想像する人がいますが、そういう面倒なことはしなくて良いでしょう。皆さんのスマホでピントを合わせて写真を取ってしまえば良いのです
そのときに、元になるテキストの写真だけでなく、もう一枚用意します。覚えたいところを付箋などで隠して、穴埋め形式に出来るようにしておくのです。そうすれば、後は紙とペンがあれば書いて確認が出来ます。紙とペンがなくとも、ブツブツ唱えながら暗記することが可能です。
この技は単語でも文章でも使えます。英単語、英語の構文どちらでも使えます。他にも日本史や世界史など、流れや文章で理解した方が良いことは教科書を使ってやれば、どこでも勉強することが出来るようになります。一度作ってしまえば何度でも利用可能です。
ちなみに他の写真と混ざってしまうことが多いので、フォルダーを作るかタグ付けをして、すぐに引き出せるようにしておきましょう。
工夫③ 教材をバラバラにする
皆さんが使っている問題集や参考書は、買ったときの体裁を保っていると思います。恐らく多数派は本をそのまま扱うことでしょう。「本を大切にしましょう」を小学生の頃からすり込まれているので、本に書き込みすることに抵抗を覚えてしまう人がいるくらいです。(大量の付箋を貼ってしまい、何が重要なのか分からないこともしばしば・・・)
しかし、問題集や参考書は勉強するためにあるのであって、内容を理解して出来るようになることが本望です。よって、小説や新書などのように、一つの固まりで出来ている本と違って、分野ごとに分けてしまっても良いのです。
例えば、歴史の問題集では「分野別問題集」というのがあって、出版社側が分野ごとに分けてくれています。それと同じことを自分でしてしまえば良いのです。
数学であればチャート式って大きくて分厚いですよね。大抵は1A、2Bという風に二つの分野がひっついています。そのまま使う必要はありません。ぶった切って二つに分けて、1とAにしてしまえばいいのです。それでもまだ大きいので、単元ごとにバラバラにしても良いくらいです。
バラバラにする方法は簡単です。全部バラバラにするときは本のタイトルが書いている芯になっている部分を切り落とします。そうすればバラバラになります。裁断機があると一瞬で終わります。無ければカッターで何度も切っていきます。
ただし、ある程度のまとまりでいいのであれば、小分けしたいところの最後のページを開けて、テキストを反対側にぐいっと広げて、芯の部分に折り目をつけてしまいましょう。そうして、机の上に平らに近い状態で開いて、ページの境目をカッターで切っていきます。こうすることで、まとまりごとに切り取ることが出来ます。
切り取った後は、製本テープやマスキングテープで背中を留めてください。薄い冊子のできあがりです。お盆休み中に取り組みたいところだけを持って行けば、かなり荷物を減らすことができます。
工夫④ 一覧だけを持って行く
最後の工夫として、お盆休み中は暗記物のチェックに徹するという方法があります。場所を選ばず確認できるお手軽な勉強法です。これには、「一覧」があれば、勉強できます。
例えば、古文文法で言えば「用言の活用表」「助動詞の活用表」「助詞一覧」「敬語一覧」などが挙げられます。全てB5サイズで印刷して、B4裏表に貼り付けてしまえば、1枚の紙でこれら全ての復習が可能です。「識別」も有名な5つであれば、1枚の紙に収めることができるので、古文文法の神髄が2枚のプリントで終了してしまいます。
他にも単語一覧を作っておくと良いでしょう。古文単語や英単語の一覧を作っておけば、それだけで移動可能です。私はB5の片面1枚で50個の単語を収めています。よって、古文単語であれば、12枚あれば600語いけます。B4用紙に貼り付けると1枚あたり4ついけるので、B4用紙3枚あれば、600語を収められます。英単語1600語必要だとすると、B5が32枚になるので、B4用紙8枚で済みます。
以上を考えると・・・
英単語 8枚
古文単語 3枚
古文文法 2枚
合計 12枚
この枚数で、暗記物の大半を収めることができます。英文法や英語構文なども工夫をすれば、かなり少ない枚数に収めることが可能ですので、機動性と情報量を考えると、この作戦はかなり使えます。
さいごに
お盆休みでも勉強はできます。工夫をすればどこへ移動したって出来るのです。当然出来ることは限られていますが、夏休みの1週間くらい、記憶の総チェックに使えると考えれば、これだけ贅沢に暗記に時間が使えるのです。
それに、こうやってコンパクトにして持っていて、隙間を狙って勉強していれば、周囲から「本気で頑張っているんだな」って思ってもらえ、応援してもらえます。
受験は本人の行動によって、周囲の応援度合いも変わってきますので、ぜひ、お盆休みも工夫をして取り組んでみてください!