受験生と伴走㉞ センター試験対策?二次試験対策?
受験生と伴走㉞ センター試験対策?二次試験対策?

9月もラストになりましたね。基本的な知識を習得する時期は終了する時期です。これからは問題演習の中で知らなかったことを積み重ねていく段階になっていきます。

問題演習を行うに当たって、問題集に取り組むことになります。しかし、ただ問題を解いていてはいけません。その先を見据えましょう。

大きく分けて、センター試験と私大の試験・国公立二次試験に分かれます。それぞれの試験を見据えて対策を考えてみましょう。
センター試験を受験する人
センター試験を受験する人はセンター試験を視野に入れていた方が良いでしょう。ただし、私大の試験や国公立の二次試験とかぶらない教科に限っての話です。文系の人であれば、数学や理科、理系の人であれば、国語や社会がセンター試験だけになることが多いでしょう。
センター試験だけの教科は、マーク式の問題を解く練習が必要です。選択肢の選び方をマスターする必要があるでしょう。ただし、センター試験と私立大学のマーク式では解き方が変わることがあります。特に国語は選択肢の処理の仕方が大きく変わるので、文系の人は要注意です。
マーク式の問題は設問を的確に捉えて、選択肢を選ぶ必要があります。数学と英語以外では、短文を読み取る日本語力が問われます。知識を引き出す前に聞き方に慣れておく必要があるので、しっかりと問題演習を行っておきましょう。
私立大学を受験する人
私立大学専願の人は、私立大学を視野に入れて勉強することになるでしょう。私立大学はマーク式のところが多いですが、一部記述が入っている場合もあります。こちらは標準的な問題演習を積んでおいて、11月末から12月くらいに過去問をやって、ブラシュアップすることで対応できます。過去問を収集していたら、それなりの過去問が手に入りますが、大体3年分が多いと思います。同じ大学の他学部の問題解くことで問題数を少しは稼げます。
私立大学専願の場合は、受験校の過去問を先にやってから、弱点を補強する方法もあります。しかし、私大受験の場合、いくつかレベルを変えて受けることが多いので、1校に絞ってしまっては、つぶしがきかなくなってしまいます。そのため、一般的な問題を解いて、ある程度の幅をきかせておく必要があります。
そのため、マークと記述とがほどよく混じっている問題を解いておくことをおすすめします。
国公立二次試験を受ける人
国公立試験はセンター試験と各大学で実施される問題が中心となります。国公立大学の問題でも選択肢の問題はありますが、記述式の問題が中心となります。国語の問題では字数の指定が無い問題が出題されるところもあり、本当の記述力が問われます。
センター試験のようなマーク式から、記述式まで対応する必要があるので、両方の要素を含んだ問題演習をしておく必要があります。マーク式の問題に慣れるだけであれば、それほど時間が掛かりませんので、記述式の問題に慣れておいたほうがよいでしょう。
とはいえ、知識を入れたばかりで、いきなりの記述は難しいので、まずは知識の引き出し方の練習をして、ある程度力が付いてきたら、記述問題に挑戦していきましょう。
国公立受験者はこの段階で多くの問題集に当たることになります。問題演習の中で知らなかった知識を補充するだけで無く、問題の解き方を考えながらやりましょう。必ず解き方があります。人から教わって出来るものもありますが、国公立受験者は科目の本質を理解していないと解けないことが多いので、理論を意識しながら説いていくようにしておきましょう。
さいごに
今回は問題演習を行うときの注意点を考えてみました。先を見据えて問題演習を行うのと、適当に問題演習を行うので、出来が変わってきます。
ゴールが分かっていると、そこのレベルまで上がろうと思って勉強することができます。ところが、目標が無い状態で勉強すると、「できたところまで」という風になってしまいます。
折角の問題演習の時間ですから、効果的に行っておきたいところです。4月からもそうでしたが、これからはより厳しく時間を大切にしていかないといけませんので、質を高めていきましょう。