受験生と伴走㉟ 基本的な問題演習か本格的な問題演習か
受験生と伴走㉟ 基本的な問題演習か本格的な問題演習か

10月に入りましたね。いよいよラストスパートに入ってきました。今まで以上に実力を付けて、ぐっと点数を上げていく時期です。

問題演習を行うにしても、世の中には様々なレベルの問題が売られています。どの程度の問題演習を行うのか、しっかりと考えていきましょう。
基本的な問題演習
基礎学習において、簡単な問題演習は行っていると思います。古典で言えば、文法の問題、数学で言えばチャートなどで公式を使う練習問題はやっているでしょう。ここでは、そういった問題よりももう少し実践に近い問題です。
例えばレベル別問題集などが良い例でしょう。国語だとレベル1~6に分かれているものがあります。1,2あたりが基本的な問題にあたります。数学だとチャートの問題演習として、演習問題がついているので、そこで実力チェックをしてみるといいでしょう。
他にも河合塾のマーク基礎演習もよいでしょう。センター試験を意識した作りですが、実践に近く、かつ、レベルを抑えた問題になっているので、挑戦するにはもってこいです。
社会だと、『関関同立の日本史』といったような、大学のくくりで作られている問題集も良いでしょう。それぞれの時代に合わせて過去問が再編集されていて、解説も詳しいので問題演習として最適です。
このように、基本的な問題集を使って、実践演習をしていくことが基本的な問題演習となっていきます。
本格的な問題演習
本格的な問題演習は過去問を中心とした実践演習です。今の時点で志望大学の問題を解くために何が足りないのかを知るために、過去問に取り組むのも良いでしょう。どのみち各大学の過去問は数が足りません。3年から5年くらいの過去問しか載っていません。だから、直前に実践練習と思っても、大して出来ませんので、現状確認に使った方が有効です。
過去問から傾向を掴んだら、その傾向に合った問題を解いていくことをおすすめします。先ほど挙げた国語のレベル別問題集であれば、5,6あたりは国公立の二次試験に対応してくるでしょう。自分の受ける大学のレベルにあわせて取り組んでみると良いでしょう。
他にも河合塾や駿台予備校が過去の模試を出版しています。センター試験に対応したものとなっていますので、実際に何点取れるのか挑戦してみるのも良いでしょう。平均点や得点ごとの偏差値も分かるようになっています。実力を測るにはもってこいのアイテムです。
基本的な問題演習か本格的な問題演習か
基本的な問題演習を行うか、本格的な問題演習を行うかの判断をしないといけません。これは勉強がどこまで進んだかという基準では無く、自分の学力がどこまで伸びているかで判断しましょう。
基礎学習の進み具合は、知識系が終わったかどうかではかれますが、この問題演習に関しては、偏差値で判断します。偏差値が60くらいまでの人は基本的な問題演習を行った方がよいでしょう。偏差値が60を超えだしたら、本格的な問題演習に取り組みましょう。
自分の受ける大学が偏差値60を超えていたとしても、現状で60無い人が本格的な問題演習を行っても、太刀打ちできません。自分の実力より少し高いレベルの問題演習を行い、慣れてきたらさらに上げて行くといったサイクルが必要です。
急ぎすぎて結局身につかなかったら意味がありませんので、しっかりと自分の実力を把握していきましょう。そのためにも模試が大事になってきますよ。
さいごに
問題演習に移行するにしても、そのレベルの問題が生じてきます。実力とかけ離れた問題演習では復習に時間が掛かりすぎるか、量が多すぎてギブアップするだけになってしまいます。
このような事態を防ぐためにも状況を把握して取り組んでいくようにしていきましょう。