受験生と伴走㊲ 問題演習と部分復習がセット




受験生と伴走㊲ 問題演習と部分復習がセット

 

majime
マジマナ

10月も半分が過ぎましたね。受験勉強は順調に進んでいるでしょうか?

 

majime
マジマナ

学校での講習や予備校の講習など本格的な過去問対策やセンター対策が始まっているのではないでしょうか。問題演習が本格化する中、気をつけておいた方がよいことについて確認していきましょう。

 

 

問題演習だけではダメ

問題演習はこの時期にとって、とても重要な受験勉強になります。学校でも、塾や予備校でも、自分で勉強するときでも大切です。しかし、問題演習ばかりやっていてよいのでしょうか?

 

確かに問題を解くコツや勘というのは、経験値によって鍛えられていきますので、問題演習をたくさんこなすことは重要です。しかし、問題演習だけ行って、知識の補充をしなければ、必ず早い段階で頭打ちになってしまいます。

 

そのため、問題演習だけを今後行っても思うように成績が伸びず、勉強しているわりに成績が上がらないという事態を招いてしまうのです。

 



知識の補充

知識の補充は問題演習とセットで行う必要があります。ここでいう知識とは、単語帳などで覚えたものができているかの確認や忘れている場合の覚え直しも含まれます。それだけにとどまらず、単語帳には載っていなかったけど、問題では出題された知識を習得していくことも指します。

 

文章系の問題であれば、問われていなかったけれど、注になく、本文を理解する上で読み取らないといけない単語などが当たります。出題頻度は低いかもしれませんが、問題演習で見つけた際に押さえておいて損はありません。

 

他にも、単元ごとの公式や問題の解き方も知識に含まれます。入試問題も基本的な公式を複合したものが多く、それぞれのやり方を複数使って解く問題となっています。そのため、必要な解き方の一つでも足りないと正解にたどり着けなくなります。きちんとできているかどうかを振り返る必要があるのです。

 



部分演習

勉強はスポーツに似ているところがあります。スポーツでは、試合形式の全体練習と一つ一つの動作の練習があります。バスケやサッカーだとドリブルの練習をしたり、シュートの練習をしたりしますよね。そういう風に、試合全体の中で必要な技能を集中的に練習することを「部分練習」と呼びます。

 

勉強も同じことが必要で、入試と同じように問題演習を行いながら、「部分演習」を行う必要があるのです。数学であれば、公式を理解して使う問題を演習する必要があります。チャート式などを使うと行いやすいですよね。

 

この観点から行くと、国語は非常に難しいところがあります。どうしても読解が基本スキルになりますので、部分演習というと単語問題や漢字問題を解くことに偏りがちです。他にも古典文法の問題を解くことくらいでしょうか?

 

そのような方法も悪くはありません。知識や解く技術のカバー範囲が広いので、必要になるでしょう。しかし、センター試験の過去問を使えば、部分対策が簡単にできるのです。

 

センター試験の問題は良くできていて、国語で必要な問い方が満遍なく出てきます。「どういうことか」という内容を問う問題。「なぜか」という理由を問う問題など、よくある問い方をしています。傍線を解くために全体を読まないといけない問題は少なく、大概は意味段落内で処理できます。そのため、必要な箇所だけを読んでどんどん解いてしまうと、その分野の問題演習が可能となるのです。

 

このように部分演習を行うことを、私は「一点集中突破」と呼んでいます。一つの問題パターンに焦点を当てて、そこだけまとめて解いてしまうのです。そうすれば、非常に強い武器になることは間違いありません。

 




 

さいごに

問題演習が全体練習であるならば、それぞれの単元や類題に絞って解き続けることを部分練習にあたります。スポーツではこの二つを繰り返していくことで上達を目指します。多くは苦手な部分ができるようにすること、そして、得意なところは武器になるまで練習することがスポーツでの上達のコツです。

 

受験勉強も同じです。「苦手」というのが「足を引っ張る」状態では、使い物にならないのです。むしろ、その教科がない受け方を選択しなければなりません。基本的に、科目数が減るということは大学のレベルを落とすことにつながります。「苦手」が平均レベルであり、「得意」が優位になるレベルに上げておく必要があるのです。

 

苦手な教科の偏差値が40です。このように言われたとしたら確かに苦手なんだなと思いますが、これが受験生だと「苦手」ではなく「危機」だと思われます。

 

得意不得意は本人の感覚の問題であって、現実に大切なのは、どれくらいのレベルにいるかというのが大切になってきます。数値で勉強の状態が見られるようにしておきましょう。

 

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