受験生と伴走⑤ 受験勉強は地道な作業と心得よ




受験生と伴走⑤ 受験勉強は地道な作業と心得よ

 

majime
マジマナ

勉強の方は順調に進んでいますか?目標を立てて、必要な勉強を割り出せたら、あとは着々とこなしていくことが大切です。

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マジマナ

学校の勉強と受験勉強を連動させてやっていくと役に立つでしょう。学校の定期テスト範囲くらいであれば、少しの期間で受験レベルまでアップさせられるでしょう。効果を実感してみてください。

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マジマナ

覚える系はペースを決めてやっていくことを前回お伝えしたと思います。一週間やってみていかがですか?もしかして、もうしんどくなっていませんか?今日は受験勉強の心得を紹介したいと思います。

 

 

受験勉強のイメージ?

受験勉強のイメージと言えばどういうものを想像しますか?試験に臨む瞬間の緊張感、合格発表での歓喜の胴上げ、キャンパスライフの始まりの晴れ晴れしさ・・・そういうイメージがあるのではないでしょうか?

 

勉強が出来る人は、模試の結果が華々しかったり、レベルの高い大学を受験したりしますよね。それを見ていると、受験というのは大変だけど、輝かしい行為に思えるかもしれません。

 

しかし、実際に勉強を始めてみてどうですか?華々しさはあるでしょうか?

 

答えはノーだと思います。受験勉強の始めは特に、「地味」です。そして、それが結果にすぐに繋がるわけではないので、やっていて正解なのか悩むことになると思います。

 

そこで、勉強をしなくなってしまうと、模試での成果が振るわないものとなり、余計に嫌気が差します。そして、余計に勉強から遠ざかり、ますます成績が下がるという悪循環にはまってしまうのです。

 

はっきり言います。受験勉強は地味です。そして、つらさが伴います。しかし、どんなことでも始めは大変なのと同じで、それを乗り越えると楽しさが見えてきます。

 



勉強が出来る人はコツコツやっていることが多い

受験勉強をするとどうしても周りと比べてしまいますよね。出来る人を見ると「あの人は頭が良いんだ」という風に思います。これは人間の防衛反応の一つなので仕方ありません。自分がやっていないことを認めるのが辛いので、「かしこい」という生まれ持ったステータスとみなすわけです。

 

しかし、受験勉強で出来る人はそれだけ勉強をしています。勉強量と質が双方ともに高い状態です。

 

勉強の質というのは、勉強をすることで鍛えることが出来ます。たくさんの勉強法の本が出ていますし、当サイトでも書いていますが、実際にやってみて合うものを見つけない限りはヒットしません。

 

しかし、根本にあるのは「コツコツ続けること」です。単語を覚えるのもその一つです。毎日50個を続けるからこそ、一定量を保てるわけです。

 

林修先生の本に書いてあったことですが、東大生の中でも優秀な人が、毎日勉強しているので、「どうしてそんなに勉強するのか?」と聞いたことがあるそうです。その彼の返答が「僕は頭が良くないから勉強するんだ」と言ったそうです。「そんなことはない。君は頭が良いじゃないか」と言うと、「僕はすぐに忘れてしまう。だから忘れないために毎日勉強するんだ」と返答したそうです。

 

東大生の中でも優秀な人が、「忘れるから、毎日勉強する」と言っているのです。どんなに頭が良いと思っても、人間本来の機能はなくせないわけです。

 



賢い人のタイプ

現実には、勉強していないのに賢い人というのに遭遇します。勉強していることを隠している人もいますが、そうで無い人を対象とします。勉強していないのに、賢い人には次のような特徴があります。

 

①「勉強」という定義が異なる。

②普段から頭を使っている。

 

まず①ですが、勉強の定義が異なるのです。私たちが勉強と思う基準は一人一人異なっています。みんな一緒だと思いがちですが違うのです。例えば、あなたは「宿題をする」というのは勉強ですか?勉強ではないですか?これは結構大きく分かれます。勉強が出来ない人は「勉強」と答えることが多いです。逆に出来る人は「勉強ではない」と答えます。

 

このことは、昔の勤務校のアンケートではっきりとしました。「宿題が多い」という声を受けて、体育科から要望が出てアンケートを実施することになりました。「宿題のせいでクラブが大変だ」と言われるという背景があったそうです。

 

しかし、ふたを開けてみると、宿題が過剰だという結果は出ませんでした。クラブ部員にアンケートを採りましたが、教科の宿題はそれほどだったのです。1日30分程度でした。ところが「体育ノート」というのが2時間くらい掛かっている子が多かったのです。これは、体育の授業内容をノートして提出するものなのですが、このノートはびっしり書かないといけないというルールがあったそうです。そこで、文を書くのが苦手な子は、このノートにものすごく時間を掛けていました。

 

これには体育科の先生が驚いていました。意外と穴は自分たちの足下に空いていたのです。これも、書くのが苦手じゃない子に取れば、宿題ではありません。その場で書いて提出するものです。しかし、出来ない子に取ってみれば宿題になるわけです。

 

これと同じことが勉強でも起きるのです。勉強していないと言う人に聞くと、「勉強は自分で考えてするもの」という返答になることが多いです。つまり、「宿題」「予習」「復習」は当たり前に行うものであって、「勉強する」という行為に当てはまらないのだということです。

 

②「普段から頭を使う」人は、様々な行為に関して、色々と考えている人です。何か行動するにも作戦を立てたり、実際に行って見直したりして、行動を改善している人です。そういう人と会話すると「この人頭良いな」と思わされます。

 

普段から考えて物事に取り組んでいるので、授業での吸収力が違います。頭を使った分、出来るようになっていくのです。

 

ただし、このパターンの人には注意点があります。学校のテストではよく出来るのですが、受験では太刀打ち出来ないことがあります。やはり知識量が多くなるので、ただ頭が良い状態では駄目なのです。しかし、このタイプの人が本腰を入れて受験勉強をすれば、ものすごい成果を残すことは間違いありません。

 



結局はコツコツやる必要がある

頭が良かろうと、悪かろうと、受験勉強となると、コツコツやる必要があるのです。漢検や英検は普段の学校の勉強と関わってくるので、少しの負荷で合格できるかもしれませんが、仕事で使う資格は学校で習わないことが多いので、一から勉強しないといけません。そこには賢いも、賢くないもないのです。一からやるのは一緒なのです。

 

大学受験は学校の勉強と関わりが深いので、賢い、賢くないが影響しそうですが、量が多いので、スタートラインの差は大したものではありません。もし大きく差が開くとすれば、勉強方法の習得の差だと言えるでしょう。

 

知識はコツコツ身につけるしかありません。とにかく身につけば良いのです。

 

だから、覚え方も様々あります。私が推奨する覚え方が適するタイプもいれば、適さないタイプもあるでしょう。私自身、暗記法は色々と勉強しましたが、今のタイプが一番良かったので使っています。

 

模試や本番などで、成果を出して華々しさを感じるのであれば、その人はそこまで相当の努力をしています。しかし、「勉強する」定義が異なるのと同じように、当たり前のことをしているだけと思っている人と、相当な努力だと思っている人ではしんどさが異なります。

 

コツコツは地味であり、つらさがあり、続けるものだと心得ていれば、耐えられます。しかし、華々しさのあるものだと思っていると相当に辛くなり、耐えられなくなります。

 

今、もうすでに勉強が辛くなっているのであれば、心の中での定義が悪いのかもしれません。そこを改めて取り組んでみましょう。

 



さいごに

さて、今回は頭のいい人とそうで無い人を中心に話しましたが、受験の際には頭の良いという状態はあまり影響しないんですね。それよりも勉強の質であったり、心得であったりする部分の影響が大きいのです。

 

ということで、次のようなことを心得ておいてください。

 

①受験勉強は地味であり、つらさを伴う。

②勉強する定義を疑え。

③当たり前を増やすと楽になる。

 



 

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