受験生と伴走⑨ 高校の学習内容が終わっているかどうか




受験生と伴走⑨ 高校の学習内容が終わっているかどうか

 

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マジマナ

受験生と伴走、第九弾です。三月も中旬になりましたね。終業式がそろそろある頃ではないでしょうか?本格的に春休みが始まりますね。

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マジマナ

学校の授業が一通り終わっていると思います。ここで一度、学習状況を振り返っておきましょう。

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マジマナ

習ってきた内容を振り返るというよりは、どこまで習ったかを把握しておくといいでしょう。最近まで学習していたはずなので、どこまでやったか分かるはずです。記憶が新しいうちに確認しておきましょう!

 

 

定期テストで扱った範囲

定期テストで習った範囲を確認してみましょう。高校1年生の時の教科書は、高校1年生で終了しましたか?国語だと、高校1年生で「国語総合」、高校2年生からは「現代文」と「古典」に分かれているはずです。高校3年生では、「現代文」と「古典」を継続して使用するか、問題演習となって問題集を解き続けることになるでしょう。

 

(教科) ― 1年生 ― 2年生 ― 3年生

国語 ― 国語総合 ― 現代文・古典 ― 問題演習

数学 ― Ⅰ・A ― Ⅱ・B(・Ⅲ) ― (Ⅲ残り)・問題演習

英語 ― 基礎・Ⅰ ― Ⅱ・Ⅲ ― 問題演習

理科 ― 基礎 ― 化学・物理・生物・地学 ― 問題演習

社会 ― 歴史・公民 ― 歴史・公民 ― 問題演習

 

教科書で扱う名前や数字の付いているものは、その配当数字をあげてみました。基本的に進学校では最終学年はほぼ問題演習となります。1,2年生で習って、3年生は演習となります。中高一貫校の場合は、体系数学を使っている場合があり、今回の数学の配置とは異なるかもしれません。

 

もし、教科書の内容が残っていて、継続して使用される場合は、新しく習うところとそれまでのところを同時並行で勉強していくことになると思ってください。もし、終わっていて問題演習をする場合は、問題演習の範囲を極めていく形で受験勉強を進めていくことになります。

 

これを見て、自分の所は教科書が終わっていないから不利だと思った人、少し待ってください。人によるところが大きいのですが、教科書範囲が終わっていない、つまり、新出事項を習う場合は、定期テストの負担が少なくて済みます。受験勉強もその範囲から始めれば良いので、勉強に本腰を入れるにはちょうど良いのです。ただし、デメリットとしては、範囲が終了するのが、受験期ギリギリになってしまうので、自分で勉強する癖を付けておかないと厳しいという面があります。

 

一方、進学校で、学校の授業の進度が速い場合においては、学校のスピードについて行けている人は、そのまま問題演習に合わせて勉強していけばいいでしょう。相乗効果で非常に伸びが良くなります。しかし、学校の勉強スピードについていけない場合は、かなり苦戦を強いられます。

 

受験用の問題演習となると、基礎の部分は完成しているという前提で行われます。そのため、文法事項が分かっていないと、英文法や古典文法においては得点できませんし、解説されても知識不足で理解することが難しくなるでしょう。授業について行けない、受験勉強のペースが掴めない、成績が下がってしまい単位が怪しくなるという悪循環にはまりやすいので注意が必要です。

 



 

最終的にいつ終わるのか

さて、定期テストの範囲を確認してみましょう。もう終わっているなという場合はそれでいいでしょう。しかし、終わっている教科もあれば、終わっていない教科もあるかもしれません。

 

終わっていない教科は、残りを確認してみましょう。あと一回の定期テストで終わるのか、夏休みくらいまで掛かってしまうのかでは、力の掛け方が変わってきます。最後まで終わりそうにない場合は、どこかを省略して授業が進む場合があります。その箇所は自力でしないといけなくなるので、少し大変になってしまいます。

 

全体を眺めてみて、夏休みまでに全体が終わりそうになければ、自分で先に進めておくことをおすすめします。というのも、夏休みまでが基礎力を構成する時期なのです。そのため、夏休みまでに一回目が終わりそうにないものは、自力で進めておいて、夏休み以降に演習に入れるようにしておきましょう。演習をしているときに定期テストがあれば、余力でクリアできるようになるので、無駄にはなりません。

 

 

定期考査のレベル

受験生と伴走第七弾「定期考査も受験に役に立つ?」でも、定期テストについて取り上げました。定期テストの内容ではなくて、範囲が受験で必要なものでした。試験の中で取り上げられなかった範囲についても出来るようにしておきましょうということでした。

 

それに加えて、定期テストのレベルについても触れておきました。基礎、基本、応用に分けて考えておいた方が良いでしょう。学校の定期テストのレベルは、進み具合と比例することが多いです。2年生までの間に教科書が終わってしまう場合は、基本か応用に分類されるでしょう。逆に授業の進み方が遅い場合は、基礎レベルの定期テストになっていることが多いです。学校の状況に合わせて考えてみてください。

 

定期テストのレベルは、今後受けていく模試に影響されます。定期テストが基礎レベルだった場合、模試が非常に難しく感じるでしょう。模試は想定平均がかなり低く設定されています。そのため、多くの人が定期テストよりも点数が下がります。点数で一喜一憂しがちですが、そうではなくて、偏差値をしっかりとみるようにしましょう。

 

定期テストのレベルが、基本か応用で、定期テストできちんと得点できていれば、偏差値50以上を取ることが出来るでしょう。応用だったら60くらいになるかもしれません。多くの人が受けたがる上位の大学であれば、偏差値60は取って起きたところです。

 

逆に、偏差値50を切ってしまう場合は、定期テストが基礎レベルか、学校の定期テストレベルをクリアできていないということでしょう。また、一夜漬けで定期テストをクリアしてきた人もこちらに含まれます。受験に向けてしっかりと復習をしなければいけません。定期テストレベルの問題しかやったことが無い人は、参考書などで少し難しい問題に慣れておく必要があるでしょう。知識の引き出し方を練習しておきましょう。

 



 

さいごに

さて、今回は定期テストの進み具合から、受験勉強の状況を確認することをお伝えしました。これまでの定期考査、そして勉強してきたことは無駄にはなりません。知識を使えるレベルにして、勉強を進めていきましょう。

 

まとめ

・教科書の進み具合を確認する

 

・教科書の残りから終わる時期を見極める

 

・夏休みまでに教科書が終わらない場合は、自力で進める必要がある

 

・定期テストのレベルに応じて、受験勉強の質を考える

 

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