SSの理念

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スクールスタディアムでは、「これからの社会を生き抜くために必要な能力を身につけることができる場所である」ということが理念です。

 

「これからの社会」とは予測不可能な社会のことです。これまでの社会もそうです。携帯電話、スマホの浸透、進化を想像して生きていた人が、どれだけいたでしょうか?ほとんどいなかったと思います。その進展に目を付けて、初めに飛び込んだ人は大きく成功をしましたが、多くの人は他人事だったでしょう。しかし、今や私たちはその恩恵を受けています。

 

私は、今後の世界もどんどん新しい物が出てきては消え、その中の一部が残り浸透していくと思います。その全てを推測して、確実に当てることは誰もできません。しかし、そういう社会を生き抜いていける人には共通点があると思います。

 

それは「興味の追究」です。好奇心、興味、そういうものを追究していく力が生きていくための力になると思います。もちろん、ただの「趣味」で終わるかもしれませんが、何が仕事になるか分からない時代がやってくるのです。

 

 

 

 

たとえば、ドローンがよく例に挙げられます。ドローンが開発されて、すぐに飛びついて遊んでいた人は、ただの物好きと見られていましたが、今はドローンを使っての撮影が多く行われ、テレビで放映されています。その時の操縦士として雇われるのは、ドローンでいち早く遊んでいた人です。面白いと思って、追求したからこそつながった仕事です。

 

 

ドローンの場合は、面白いと思って遊んでいた人が、一職業人として雇われているのです。遊びが仕事につながることもあるのです。また、昔から目の敵にされやすいゲームでさえも、「e―スポーツ」として一競技に認められつつあります。まだまだ発展途上の分野ですが、子どもの頃からゲームが好きでやめずに続けてきた人が一流のアスリートになるわけです。

 

これまで「趣味」「遊び」とされていた分野が、立派な仕事して認められつつあるのです。「興味の追究」は、この先の社会を生き抜く武器になる可能性が高いのです。

 

これもまたよく言われることですが、AIが発達すると、これまで存在した仕事がなくなると言われています。研究者によってその数値にばらつきがありますが、60%~80%がなくなるかもしれません。事務職、税理士や弁護士などの士業など、AIの方が遙かに高い能力を出せるといわれています。

 

それだけ仕事がなくなると、失業者が増えてしまうのではないか…と心配される方もいるかもしれませんが、AIが発達すれば、それに伴って仕事が増えるとも言われています。AIを使う人、AIが苦手な分野を扱う人、人力が必要な分野は確実に増えていくことでしょう。しかし、それらがどんな仕事なのかは、今の時点では分かりません。(AIを使って仕事をする人が、先端を行くことになるとは言えそうです)

 

このことから、今までのような知識を頭に詰め込んで、試験を突破して得られた職業というのはAIに取って代わられます。現在その職にある人は大丈夫でしょうが、これから社会に出て行く人が、向こう数十年その職についていられるかは不明です。

 

以上のことから、SSでは「興味の追求」を通して、「社会を生きる力」を身につけていける場所にしたいと思っています。

 

こういう方針を打ち出すと、必ず「学校教育を否定するのか」と言われます。決してそういうわけではありません。「学校教育」は非常に重要な位置を占めていると思います。一定水準の教育レベルをもった国民が大半を占めつつある社会を形成してきた成果があります。そして、その立ち位置は変わらないでしょう。

 

しかし、現状のまま、変化しない「学校」は必要ないと思います。それは同時に、旧来通りの授業をし続ける教師も必要ないと思います。時代の変化に気づき、良いところは残し、悪いところを変えたり、新しい物に対応したりするように変化する「学校」が必要です。

 

詳しくは、「学校教育」の項目をご覧ください。