AO・公募推薦対策! 卒業後の進路について書けない!という人




AO・公募推薦対策! 卒業後の進路について書けない!という人

 

AO入試や公募推薦の提出書類に卒業後の進路について書くように指定されることが多いです。これは特定の大学と言うよりもほとんどの大学で聞かれると思っておいて良いでしょう。

 

では、今回は少し辛辣なことも書きますが、手順を踏んでいきましょう。

 

 

①将来したいことがないのに受験するのですか?

まず確認ですが、将来したいことがないのに、大学受験しようとしていませんか?書き方が分からなくて困っているだけの人はこの項目は読み飛ばしてもらって結構です。しかし、将来したいことがない、将来したいことを探しに行きたいという理由で大学を受験する人は、このAO入試と公募推薦は受験しない方が良いでしょう。

 

AO入試や公募推薦は、自分で自分自身をPRして大学の求める学生像と一致するかというお見合いみたいな入試です。勉強したいことがあって、そのために志望校を強く希望するから受験しているはずです。その勉強したいことは、将来やりたいことがあるから勉強したいと思えるのではないですか?

 

 

友達が行くから、みんなが行くから、とりあえずやりたいことないからという理由で行く人は、一般入試を受けることをおすすめします。その程度の気持ちで受験すればどうなるかわかるでしょう。

 

将来にしたいことがない人がいくら頑張っても、この書類は現実味を帯びてこないでしょう。どうなるか分からない、絵空事になりかねない書類であるからこそ、自身の強い希望が無いと現実味を帯びてこないのです。

 

将来したいことが見つかっていないのであれば、すぐに教科の勉強に切り替えて、一般受験することを強く勧めます。

 



②進路について、自分の知識だけで語るな!

希望進路に関して、自分の今の知識だけで考えて書くというようなことはしない方が良いでしょう。というのも、今まで添削指導をしていく中で話を聞いていると、高校生が思う進路の幅というのは非常に狭いです。そのため、大人が聞けば、こういうことがやりたいんだろうなと思うけれど、そのことを知らないことが多いのです。

 

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世の中には様々な取り組みをしている人がいます。そのことを誰が知っているかは分かりませんが、高校生よりも大人の方が知っている確率が高いです。そのため、自分のやりたいことを必ず大人に話しておくとよいでしょう。そうすると、こういう道があるよと教えてもらえるかもしれません。

 

学校の先生は、全然社会のことを知らない人もいます。教科の知識はすごいけれど、世間から置いて行かれている場合があるからです。でも、全員が全員社会に明るいわけではないので、それは仕方の無いことです。

 

受験生である皆さんが、先生を見極めて、誰に相談しに行くかを考えることが大切です。もちろん、何人かに話できるといいですね。これもコミュニケーションのトレーニングだと思って話を聞いてもらいに行ってみましょう。

 



 

③「思い」は必ず大人に話す

自分のしたいことは必ず大人に話しておきましょう。先ほどのように、希望する進路と自分のやりたいことと最も近いことを教えてくれることもあります。

 

他にも、自分の「思い」が現実的なのかそうではないのかということと、それを達成するために必要なことを教えてもらえる可能性が高いからです。

 

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自分の思いが現実的なのかどうかというのは、例えば「ウルトラマンになりたい」というような、フィクションの世界の夢を言う人は少ないでしょう。しかし、「YouTuberになりたい」という人は現実に存在するのではないでしょうか。

 

大人からすると、YouTuberはおすすめできません。運や素質が大きく影響するからです。どうしても将来設計を考えると、安定した収入がある仕事を勧めたくなります。これは大人として当然の心理です。

 

それはそれでいいのです。皆さんは、大人の生活していくことの話を聞いて、それでもなお、YouTuberになりたいと思うのなら、その道に進めば良いのです。もし、思いの強さと計画の合理性があれば、周りの大人も納得するかもしれません。そうすることが出来たら、自信を持って進んでいけば良いのです。

 



 

④自分では思いつかない適した道

大人に自分のやりたいことを話したり、どんな世界があるのかを聞いたりすると、思わぬ返答を得られることがあります。学校の先生や身近な大人は、あなた自身をよく見てくれています。性格や行動から、こういう分野が向いているだろうなという漠然とした見通しを持っていることがあります。

 

他人の適性について思うところがあっても、それをこちらから押しつけることは出来ません。よって、こちらからは言いにくいのです。しかし、本人から将来の話をして、どんな道が向いていると思うか聞いてくれると、非常に答えやすくなります。具体的に答えられなくとも、進みたい道に合っているかどうかをいう印象は教えてもらえるでしょう。

 

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これは就職活動でも起こりうることです。本人が進みたいと思って就職活動をしてもその分野は全く合格できないということがあります。ところが、周りから言われた分野を受けるとすんなりと合格を得られるという話をよく聞きます。

 

この話から、私の友人は、就職活動の際、エントリーシートを様々な分野に出していました。その中から書類選考が上手くいき、面接も好感触だった分野に絞って、今度はエントリーシートを集中して出すという方法をとっていた人がいました。文学部出身でしたが、SEになっていました。本人は出版社や新聞社を希望していましたが、結果自分に適切な道に進むことが出来たのです。

 

このようなことから、必ずしも自分自身の希望と適性が一致しているとは限りません。できれば、希望と適性の両方が含まれる分野に進むことができるといいので、周りの大人に話して自分自身の適正については教えてもらっておきましょう。

 




 

⑤現在ないものならば創れば良いだけ!!

自分の思いやしたいことを大人に話してみて、それでもやっぱりうまく道が見つからないときがあります。諦めるのも一つかもしれませんが、そのような時こそ、自分で道を切り開くというのも手です。

 

今の世の中、好きなことをして生きていくことを説いた本はたくさん出ていますし、人気があります。何も好き勝手やるわけではありません。好きなことを極めていって、それを仕事にしてしまうということです。

 

仕事というのは与えられた何かをこなすものと思われがちですが、そうではありません。誰かの助けて欲しいな、こんなことやってくれたら良いなをやるのが仕事です。要求に対して技能で答える、これが仕事になるわけです。

 

仕事を創る例でいくと、ドローンは良い例でしょう。ドローンが出始めた頃、空飛ぶラジコンだったので、お金持ちの道楽でした。一台数十万する時代がありました。その時に夢中になって遊んでいた大人が、操作の技術を磨き、今ではインストラクターとして働いている人がいます。また、カメラが付いたことによって、テレビでの動画撮影などにカメラマンとして起用される人が出てきています。

 

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ドローンはまさに、好きを極めた仕事というわけなのです。今もまだ需要がありますが、最初にやり始めた人と、二番煎じ、三番煎じの人とは、大きな差があります。そこは一番乗りの特権なのです。

 

人が欲しいと思ったときに、その技能を持っているとそれが仕事になります。卒業後の進路は、今あるものに限定する必要は無いのです。大学の学問は知の体系なので、今ある仕事と繋がっているものが多いです。しかし、今ある技術を使って新しいものを生み出すことも可能です。

 

将来したいことが無い人は、今好きなことを極めて、それを仕事にすることも可能かもしれません。テレビゲームも以前は道楽でした。ゲームばかりしているとろくな人間にならないと言われていました。ところが、今はeスポーツという形で、正式な競技となろうとしています。ゲームに夢中になった少年達が、今や最先端のスポーツ選手となったわけです。

 

何が仕事になるか分かりません。自分の進路を考えるときは柔軟な発想で考えてみましょう。

 




 

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