勉強したら時給がもらえる・・・としたら?
勉強したら時給がもらえる・・・としたら?
勉強が辛いという中高生のみなさん、もし、勉強で時給をもらえるとしたらどうでしょうか?いくらくらいもらえると思いますか?
目次
高校生のアルバイトの時給と消費する時間
中学生の人は、基本的にアルバイトできません。(一部認められるものはあります。)
よって、ここでは高校生のアルバイトの時給を考えましょう。
高校生でアルバイトをしている人に聞くと、飲食店が多いようです。ファーストフード店、回転寿司などが一般的です。
タウンワークによると、高校生のバイト代の平均は1~3万円のようです。
https://townwork.net/magazine/knowhow/search/baito_search/12695/
全国の最低時給の平均が902円(令和2年度)なので、月30000円を稼ごうと思うと、
30000÷902=約33.3時間
月に33時間18分の時間を費やすことになります。ここに移動する時間やバイト先の人間関係に費やす時間を入れると・・・
移動往復 30分×10日=300分=6時間
交流(食事) 2時間×2日=4時間
これらを合算すると、月に43時間を費やすことになります。
時給902円で月3万円を稼いだとしたら、月に43時間を費やすことになります。
勉強を時給として考える方法
では、次に勉強を時給に換算する方法を考えてみましょう。
勉強を時給に計算しているサイトを見ていくと、高卒の平均生涯収入と大卒の平均生涯収入を比べているところが多いです。
今回の記事を書くきっかけとなったツイートではこのようになっています。
https://twitter.com/gengen_36/status/782180418489454592
1000時間勉強したら将来の年収が100万あがるとしたら、という仮定を元にしています。しかし、これは根拠がないので、計算するのが難しいです。ただ魅力的な内容です。
ということで、今回は次のように考えてみたいと思います。
A君 高校生時代にアルバイトをして、高卒で就職した人
B君 高校時代にアルバイトをしないで、受験勉強に費やして大学を卒業した人
で考えてみたいと思います。
使用するのは、高卒の平均生涯収入と大卒の平均生涯収入です。
かかる時間を計算してみよう
A君の時給に関しては上記の計算を使うので、B君の受験に費やす時間を先に考えてみたいと思います。
B君は大学受験をするのに平均して、1年生では1時間、2年生では2時間、3年生では3時間したとします。(学年×時間が必要という視点から。)
1時間×1年 + 2時間×1年 + 3時間×11ヶ月(3年3月を除く) = 360 + 720 + 990 = 2070時間
B君は大学生になるまでに2070時間の勉強をしたことになります。
この時間を元にA君が高校生のうちに稼いだ金額を計算しておきましょう。
月3万稼ぐのに43時間必要なので、
2070 ÷ 43 = 48.1
48.1 × 3 = 144.4万円
勉強時間と同じだけアルバイトに費やすと144.4万円となります。
生涯年収から実際の時給を計算してみよう
次は大卒と高卒の平均生涯年収の差を見てみましょう。
高卒 2億1140万円
大卒 2億6920万円
(ユースフル労働統計2019より)
5780万円の差があります。勤める企業の大きさによっても変わりますが、あくまでも平均値でこれだけの差があります。
では、実際に計算してみましょう。
A君は高校生の時に144.4万円稼いでいますので、B君との差は、
5780 ー 144.4 = 5635.6万円
この差額を高校時代の勉強時間で割って、時給を出します。B君は高校時代に2070時間費やしていますので、
5635.6 ÷ 2070 = 2.7万円
時給2.7万円です。
高校生の時に勉強を頑張ったら、時給2.7万円の価値があるのです。
また、大学生になると、学校にもよりますが、高単価のアルバイトをすることができます。つまり、大学4年間でアルバイトをした分、生涯年収は増えますので、時給2.7万円以上の価値があることになります。
まとめ
勉強の面白さや奥深さは様々ですが、時給という観点から見ても、勉強に価値がないというのは間違っていそうです。
お金が絡むとモチベーションが上がるというタイプの人は、このように考えるのはいかがでしょう?勉強は時給2.7万円以上です!