朝起きられない・・・起立性調節障害で学校に行きたくてもいけない人へ
朝起きられない・・・起立性調節障害で学校に行きたくてもいけない人へ
朝起きられない。起きられる人からすると怠けているようにみえるかもしれませんが、めまいなどの症状を伴い、起きるのが辛い状況にある場合があります。
中学校までは義務教育なので、学校を欠席したり、遅刻したりしながら卒業することができます。
ところが、高校に進学すると、出席日数、欠課時数などの条件に引っかかり、卒業が困難になってしまう場合があります。
そのような人はどうすればよいのか、一緒に考えてみたいと思います。
目次
起立性調節障害とは?
私は医者ではありませんので、症状を聞いて判断することができないので、おかしいなと思ったら、病院で診察を受けてくださいね。
検索結果でトップに来るものは役に立つと思うので、参考にNHKのサイトをあげておきたいと思います。
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/374/
(ハーネット)
こちらのサイトでは、症例が分かるので、少し気持ちが楽になる人がいるかもしれません。ここで、気が楽になったり、症状が軽くなるようでしたら、この記事はここまででよいと思います。
https://doctorsfile.jp/medication/481/
(Doctore File)
いくつか見たサイトの中では、このサイトがまとまっていてわかりやすいです。まだ起立性調節障害かどうか分からない場合は、症状が当てはまるか確認してみてください。
朝から学校にまともにいけていない状態の人
中学校までは義務教育なので、出席状況が悪くても卒業できますが、高校からはそうはいきません。遅刻や欠席回数の上限が決まっていることが多く、テストの点数があっても単位を落としてしまうことがあります。
起立性調節障害と診断されたとしても、特別に単位が認められるという状況は少ないと思います。何かしらの代替措置がある場合は良いですが、現状では難しいでしょう。そのため、高校に進学したとしても、途中で退学してしまう人が多くいます。
中学生であっても、高校を志半ばに退学してしまった人であっても、高校を卒業したいという場合は、朝が弱くても卒業できる道を選ぶことができます。
定時制高校に通う
一つ目は定時制高校に進学することです。定時制高校は、夜間に授業が行われます。18時ごろから21時くらいまで授業が実施されます。夜間高校というほうが分かりやすいかもしれません。
昔の定時制高校は、中学を卒業して昼間働いている勤労学生が通っているイメージがあるかもしれません。または、全日制(昼間)の学校にいけなかったやんちゃな生徒が多いイメージを持つ人もいるでしょう。
しかし、最近ではそのような生徒は減っているようです。昼間に仕事をしている生徒も多いですが、アルバイトくらいの人も多いようです。中学校の時に不登校であったり、全日制の学校に進んだものの、ついて行けずに辞めてしまったりと様々な理由の生徒が集まってきています。
特に定員割れしている学校が多いので、受験をすれば入学できる環境にあることも多いのが特徴でしょう。入試の日こそ朝からなので大変かもしれませんが、そこを乗り越えられれば、あとは通うことができるでしょう。
活動時間が夕方以降になるので、朝起きられなくとも通えることになります。学校までの時間に活動をしたいと思うかもしれませんが、まずは通学リズムを作ることで生活できるようにするのがよいでしょう。
また、定時制高校では、中学校の時の学習に課題を抱えている生徒が多いので、学び直しの機能を持っています。起立性調節障害を患っている場合、中学校までに通学が困難になっていることが多いので、学び直し機能が役に立つことになるでしょう。
ただし、定時制高校の場合、基本的に学校に通うことになります。出席日数や定期テストの点数など、全日制の学校と変わらない条件もあります。起立性調節障害以外の要因で通学が難しい場合は、少し厳しいかもしれません。その場合は、次のやり方を検討してみて下さい。
通信制高校に進学する
通信制高校は、年間に必要なスクーリング回数が決まっています。スクーリングとは、実際に学校に通うことを指します。学校によりますが、夏休みの期間などを利用して、通う日数をなるべく固めているところもあります。
こちらのタイプの学校であれば、自宅でも授業を受けることが出来ます。課題の提出とスクーリングを突破し、単位が認定されるように頑張るだけです。
卒業に必要な単位数を修得すればよいので、他の高校に進学して、少しでも単位を取ることが出来ていれば、残りの単位だけを取れば良いことになります。たとえ、高校で進級できなかったとしても、単位修得できているものがあれば、通信制の学校で卒業できる可能性があるということになります。
非常に自由度が高く、負担も少ないのが魅力的ですが、デメリットもあります。
まず、自由度が高すぎて自己管理が必要になるということです。課題の提出が出来ていなければ確認されることもあると思いますが、学校に残されて強制的にクリアするということがないので、クリアできなくなってしまう可能性があります。
次に、費用の面です。公立学校の場合はそこまで高くなりませんが、私立の通信制の学校が多い状況です。1単位いくらという風に値段が設定されているので、費用が掛かります。高いところだと卒業までに私立高校3年間分くらいの費用が掛かりますので、出願前に必ず確認しておきましょう。
高等学校卒業程度認定試験を受ける
大学や専門学校に進学を考えている場合、高校を卒業するか卒業見込みでないと受験できない状況になります。高卒の資格を得るためには、高校であればどこでもよいので、定時制でも通信制でも卒業できると受験資格があることになります。
しかし、これらの学校を卒業することが出来なかった場合でも、受験資格を得ることができる方法があります。
それが、「高等学校卒業程度認定試験」です。
これを受験して、合格すると、高校卒業程度の学力があると認められ、受験資格を得られるのです。試験内容は通常の学校で必要とされる基本的な教科です。試験のレベルはそこまで難しくありませんが、中学校までの基本的な学力がないと難しく感じるかもしれません。
学校で勉強しない代わりになりますので、頑張って勉強するしかありません。
ただし、この試験に合格したからといって「高卒」にはなりません。この試験に合格して、大学や専門学校を卒業すれば、「大卒」や「専門卒」になり、中卒ではなくなります。進学するつもりはないけれど、「高卒」が欲しい場合は、この試験は役に立ちませんのでお気を付け下さい。
さいごに
朝起きられなくても、高校を卒業する方法があります。大学や専門学校に進学したい場合に使える方法もあります。
みんなと同じように出来ないからそれで終わりではありません。
道はありますので、諦めずに挑戦してみて下さいね。