日本の古典文学についてChat GPTに聞いてみよう!
日本の古典文学についてChat GPTに聞いてみよう!
最近、よく見かけるようになったChat GPTに日本の古典文学について投げかけてみました。
どのような返答が返ってくるのか一緒に確かめてみませんか?
Chat GPTとは?
ご存じの方はこの見出しは飛ばしていただいてかまいません。
Chat GPTは簡単にいうとAIチャットサービスのことです。AI(人工知能)とチャットでおしゃべりできるサービスです。
OpenAIという企業が開発をしました。無料で利用することができます。
https://openai.com/blog/chatgpt/
(ただしサイトは英語なので、ある程度の英語が読めないと利用するのが怖いかもしれません。)
チャットでは日本語入力に対応していますので、登録さえできれば日本語でやりとりできます。これまではAIが得意とする文章は英語が基本でしたが、日本語に対応できている点はすごいですよね。
実際にやってみると、回答が結構流暢なので驚きました。では、以下でその内容を見ていきたいと思います。
質問 『竹取物語』について教えてください
日本の古典文学の祖『竹取物語』について聞いてみました。みなさんならどういう回答をしますか?
主人公はかぐや姫で、竹から産まれて・・・とストーリーを話してしまいそうになると思いますが、ChatGPTさんは違いました。
『竹取物語』は、平安時代中期に成立した古典文学の一つで、10世紀後半から11世紀前半にかけて成立したとされています。物語の主人公は、竹の中から生まれた美しい女性・かぐや姫で、彼女が周囲の人々との交流を通じて成長していく姿を描いています。
物語の冒頭では、竹林の中に住む老翁が、美しい女性を見つけて育てるという奇妙な出来事が起こります。その女性こそがかぐや姫であり、彼女は成長するにつれて多くの人々の心を惹きつけていきます。しかし、彼女はある時突然、天の里に戻ると告げ、周囲の人々を悲しませます。
物語は、かぐや姫の成長と周囲の人々との交流を描きつつ、彼女が天の里に帰るまでの出来事を追っていきます。また、物語には、かぐや姫をめぐる様々な人々のドラマや、自然や季節の美しさが描かれており、日本古典文学の傑作の一つとされています。
いかがでしょうか?
国語で習う文学史の表現と比較すると大きく異なります。現代の出版本の書評やポップのような印象を受ける気がします。
1段落目はコンパクトによくまとまっていると思います。日本の作り物語における祖であることを書くことができればよかったかと思うくらいで、あとはすばらしいと思います。
2段落目は突っ込みたくなる熟語が・・・「老翁(ろうおう)」ですね。「おじいさん」のことです。ちょっと語彙選択が難しいですね。
「奇妙な出来事」という表現も、確かにそうだけれど、何か違和感を覚えるといったところでしょうか?
「天の里」というのも少し引っかかります。「月の都」なので、完全に違うとまでは言いがたいですね・・・
3段落目の後半の「物語には、かぐや姫をめぐる様々な人々のドラマや、自然や季節の美しさが描かれており」がすごいと思いました。
『竹取物語』を説明しようとして、あらすじが浮かんでしまう者としては、この内容面を別の角度からまとめて表現している点に敬服です。
「自然や季節の美しさ」と書かれるとどのシーンだろう?と思ってしまいます。『竹取物語』を通読したことはあるけれど、資料として読んでいることが多いので、「自然や季節の美しさ」を読み落としてしまっていました。
あらためて『竹取物語』を読み返してみようと思える内容でした。
まとめ
Chat GPTさんの『竹取物語』の説明は非常に流暢な日本語で書かれていました。指摘をしなければ、少し言葉を知っている人が書いたのかな?というレベルです。
語彙選択において、訓読みで表現する場所と熟語で表現する場所の判断が難しいのかもしれません。一般的に「おじいさん」とするところを「老翁」としていたようにです。
とはいえ、ディープラーニングでどんどんと表現を学んでいくので、日に日に滑らかな表現になっていくかもしれませんね。