現代文が難しい・・・語彙力不足はどうする?




現代文が難しい・・・語彙力不足はどうする?

 

林太郎
林太郎

先生、現代文に出てくる言葉が難しくて意味がわからなくなります。評論文って相手に理解してもらうための文章ですよね?どうしてあんなに難しく書くんですか?

majime
マジマナ

相手に理解してもらう文章ですが、どういう相手かによりますよね。最先端の内容や普通とは異なる着眼点や思考、こういう内容なので、ある程度学識のある人を対象としていますね。

林太郎
林太郎

じゃーほとんどの人が理解できないですよ。

majime
マジマナ

そうですね。最近では読解力が落ちてきているので、ビジネスマン相手の本も簡単な表現になってきています。しかし、今君達が取り組んでいるのは、サラリーマンの本ではなくて、学問の本ですよね。だから、ある一定水準以上の学識がある人を対象にしています。そして、受験で出てくる現代文は、各大学が、これくらいの文章を読み解ける学識のある人が来て欲しいということで設定しているんですよね。

ひかり
ひかり

大学からのメッセージですか?

majime
マジマナ

そうですよ。受験生へのメッセージです。その文章の言葉が難しいのであれば、言葉を覚えてランクアップするか、その大学は諦めて、学識の程度が低くていい大学を選ぶしかないですね。

林太郎
林太郎

厳しい言葉ですね・・・・・・

majime
マジマナ

これは優しさですよ。だって、言葉がわからないレベルの大学に入って、講義を聞いて勉強していくってただの苦痛でしかないですよ。

ひかり
ひかり

大学は高校までみたいに塾ってないですよね。本当に自力でクリアしていく必要があるんですよね。

majime
マジマナ

そうですね。では、今回は語彙力に焦点を当ててみましょうか。

 

語彙力は日常語彙と異なるので注意が必要

現代文に出てくる語彙は、現代語だから、日常生活に出てくるものと考える人がいますが、そうではありません。評論文に関していえば、論理を用いて記述する方法ですから、日常では使わない話し方になります。もちろん、語彙も日常語彙とは異なってきます

 

例えば、新聞に出てくる語彙を考えてみてください。政治欄に出てくる語彙って難しいのが多いですよね。政治に携わる仕事をしている人なら日常的に使うかもしれませんが、そうでなければ、テレビのニュースかインターネットで調べないと分かりません。評論文のジャンルが政治に関わることなら、そういうところから出てくるのです。

 

つまり、ジャンルによって出てくる語彙が異なっていて、それぞれの分野に特化したものが出てきます。その中でも、新しいものや難しいものには注釈が付きますが、少し調べれば分かるようなものであれば、事前に覚えておく必要があります。

 

では、いろいろなジャンルの言葉を自力で調べて覚えていく・・・・・・という作業ができるかというと、出来なくはないけれど膨大な時間がかかるということになります。現代文だけの勉強でいいのであれば、それも可能かもしれませんが、現実的ではないでしょう。

 

また、小説に関しても語彙を覚える必要があります。多くは慣用表現なので、知っているだろうと思われがちなものが多いです。慣用表現は、誰かが使っていたり、読んでいる本で使われていたりすることで覚えていきます。よって、普段周りにいる人たちの語彙力の中にあれば、自然と覚えますが、そうでなければ覚える機会は少ないでしょう。自分で変えられる範囲で、関連する人を変えられればいいですが、なかなかうまくいくものではありません。

 

では、評論文も、小説も、語彙力を高めるためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

林太郎
林太郎

類は友を呼ぶとも言いますよね。同じような語彙力の人とばかりいるような気がします。

 

 



語彙力は単語帳が手っ取り早い!

語彙力を高めるのに最も手っ取り早いのは、「単語帳」です。現代文単語を集めた単語帳があります。大学受験用に受験でよく出てくる言葉を精選してくれているので、これほど手っ取り早いものはないでしょう。

 

最近は充実してきていて、英単語のように単語の羅列タイプのものと、文章が載っていて、文脈の中で理解を深めていくタイプがあります。

 

学校で使用する場合は、小テストしやすいように、羅列タイプを使うことが多いようです。しかし、現代文単語は使い方をわかっていなければ使い物になりませんので文脈タイプが良いと思います。

 

現代文に出てくるジャンルを横断して登場します。単語帳の語彙と文章問題に挑戦した時に出てきた言葉を拾っていくと、60〜80%はカバーされると思います。

 

では、残りの語彙力はどうするのかというと、これはやはり普段からの取り組みがもの言うでしょう。新書など評論文で取り扱われる文章を読んでいるとか、近代の文学に親しんで、慣用表現に慣れているとか、そういう取り組みが最後の底上げになります。

 

単語帳が手っ取り早いですが、かなり高めようと思うとそれなりの取り組みが必要になります。本来ならば、そういうことを当たり前に行っているといいのですが、昨今は色々と楽しいことがありますから、読書を楽しむかどうかは個人の自由なので、勉強のための読書として捉えてもいいでしょう。

 

単語帳だけで大方の受験生はクリアできると思いますが、文学部を希望する学生は、語彙力をかなり高めておきましょうね。入ってから苦労しますよ。

 

ひかり
ひかり

単語帳が手っ取り早いんですね。先生ならコツコツと言うと思ったけど、単語帳を勧めることもあるんですね。

 

 



さいごに

現代文語彙の対策について書きました。単語帳を買わなくても、学校の副教材に載っていることも多いのです。図説や資料集と言われるカラフルで大きな副読本があると思いますが、そこに資料として載っているでしょう。それで勉強してもいいのですが、いかんせん、持ち運びにくいです。また、知識を網羅的に載せていますので、量が多く、優先順位が分かりにくいんですよね。だから、少しお金はかかりますが、単語帳に頼った方がいいと思います。

 

ただし、単語帳はあくまでたくさんある情報の中から一部を抜粋したものなので、目的を持って使うものです。辞書的に使うものではありません。単語帳を毛嫌いする人がいますが、単語帳を辞書的に使う人が増えるからだと聞いたことがあります。私もその使い方には賛成できません。ですが、毛嫌いもしていません。適切に使えば有効なものなので、適宜使い分けをしていきましょうということです。

 

ということで、語彙力に不安がある人は特に単語帳から入っていて、語彙力を高めていくといいでしょう。

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