R3年入学の高校生が気をつけること
R3年入学の高校生が気をつけること
新学期が始まりましたね。そろそろ授業がスタートしている頃ではないでしょうか?
今回はR3年度に入学した高校生が注意すべき点について書きます。
大学入試を考えている人が対象です
ある程度の偏差値の高校に行くと、ほとんどの人が進学する状況となってきました。希望をしなければどこかしら入ることが出来る「全入時代」とも言われていますが、上位人気校はまだまだ倍率が高く熾烈な戦いが行われています。
今はまだ大学を受けるか考えていない人でも、周りの友達が進学する場合、進学したくなることが多いので、今のうちから用意しておきましょう。
今回の話で気をつけておいてほしいことは、「大学入試を受ける人」がメインターゲットになります。受ける可能性がある人も視野に入れておきましょう。
カリキュラムが切り替わる
今年度(R3)入学生は、現行の学習指導要領の内容で授業が行われる最後の学年です。2022(R4)年度からは、新学習指導要領に切り替わります。
そのため、大学受験に失敗し、浪人することになった場合、現役生と試験の内容が異なってしまいます。
例年であれば、移行措置が取られ、浪人生向けに問題が用意されることがありますが、必ずあるとは言えませんので、準備が必要になります。
学習指導要領が切り替わっても、内容があまり変わらない教科は大丈夫ですが、大きく変わる教科には特に注意です。
気をつける教科は「国語」「地歴・公民」「情報」です。
「国語」は現行だと、「国語総合」「現代文B」「古典B」「国語表現」という風になっていると思います。試験では「国語総合」と指定されていたり、「現代文」や「古典」が含まれていたりすることがあります。
新学習指導要領になると「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「古典探究」「国語表現」に分かれます。これまでと括り方が大きく異なります。
ただ、入試では結局「現代文」と「古文」と「漢文」のどれが出題されるかという視点で考えることになると思いますので、入試という点ではあまり心配しなくてもよいかもしれません。
「地歴・公民」は現行だと「地理」「日本史」「世界史」、「現代社会」「政治・経済」などに分かれています。入試でも各科目に合わせて出題されています。新しいものだと「地理総合」「歴史総合」「公共」という風に変わります。こちらは大きく出題範囲が変わることが予想されます。
「情報」は現行の入試では基本的に出題されません。しかし、今後の入試では科目化を検討されていますので、「情報」だけは浪人すると受けないといけなくなるかもしれません。
浪人すると受験科目が変わってしまう可能性が高い
各科目の出題範囲が変わる可能性がありますが、最も大きな違いは「情報」になるでしょう。これに関しては、まだ決まっていないので、絶対にあるとは言いきれませんが、科目化の流れがあることは間違いありません。
カリキュラムの変更による出題範囲の変更は、若干の不利が生じる程度ですが、新規科目の場合は、大きく離されてしまう可能性があります。浪人してしまったときのリスクの大きさを自覚しておきましょう。
さいごに
ここでまとめておきましょう。浪人したときのデメリットです。
「国語」「地歴・公民」では出題範囲が異なってしまう。
「情報」のテストが新規で行われることになるかもしれない。
もちろん、移行措置が執られると思いますが、それでも現役の時と同じ条件ではないので、ハンディキャップとなってしまうでしょう。今年入学の人は、この事を肝に銘じて学習を進めていった方がよいでしょう。