2022年度より高等学校は新学習指導要領に変わります!
学校教育は「学習指導要領」というものに則って、教育活動を行っています。学校ごとに教科書や扱う教材は異なりますが、基本的な大枠は同じです。
学習指導要領が細かい学習内容を決めていないために、高校によってばらつきが出て、学力の高い学校と低い学校では卒業する難しさが異なり、不公平だと考える人がいます。しかし、画一的な線引きをしてしまうと、相当な数の高校生がクリアできなくなってしまうでしょう。
大枠を決めて、各学校や地域の状況に合わせて変化させることで、全国的にある一定水準の知識を教授するシステムができあがっています。
しかし、その大枠が変わろうとしています。小中学校は先に始まりますが、高等学校は2022年度より大きく変わってスタートを切ることになります。今回は大きく変わる「国語」を中心に見ておきたいと思います。
目次
新学習指導要領を確認してみよう!
新学習指導要領は学校の教員だけが閲覧できるものではありません。本屋さんでも購入することが可能ですが、文部科学省のHPから見ることが出来ます。PDFファイルで公開されていますので、印刷すればタダで入手することが出来ます。
全体
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
高等学校解説
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1407074.htm
全体の解説に加え、各教科の解説があります。この学習指導要領は2022年度からスタートですが、先行してスタートさせることも可能なので、早い学校だとR4年度よりも前に切り替わっている部分があるかもしれません。
学習指導要領に沿った科目編成は、2019年くらいから学校で行われ始めている頃でしょう。各学校が内容を読み取りつつ、学校の状況に合わせて組んでいきます。普通科の学校の場合は、標準単位数に気をつけながら時間割を組むことになるので、比較的早いですが、それ以外の学科では少々手を焼く部分があることでしょう。
なお、R3年度までに高校生になった人は現行の制度のままです。R4年度以降に高校生になるとこの新学習指導要領になります。
新学習指導要領になったら・・・・・・
「一体何が変わるのでしょうか?」と思ってしまいますよね。
定期的に改訂されてきていますが、今回の改訂ではどのような点が変わったのでしょうか?
大きく変化する部分を捉えておきましょう!
「気になる!変化する高等学校標準単位数」 ←リンク切れ修正しました!
標準単位数が基本となって授業が組まれることになります。高校の場合、あまり表立って単位を言わないところでも、実際には単位を習得できるように単位が設定されています。基準となる部分ですので、しっかりと見ておきましょう。
国語はこう変わります!
大改訂される高校の国語。学習指導要領解説から読み取れることを確認してみましょう!
「高等学校の国語はこう変わります!」 ←リンク切れ修正しました!
さて、新しく設定される国語の科目とは一体どのようなものなのか、一つずつ確認してみましょう!
高校国語の基礎となる科目
「現代の国語」「言語文化」 ←一部修正
発展的な科目
科目では無いけれど言及されている指導
「読書指導」
評価の観点