新学習指導要領の評価方法 3観点 ~シラバスを見よう~

新学習指導要領の評価方法 3観点 ~シラバスを見よう~

 

majime
マジマナ

今回の話は、これから学校の先生になる人向けです。「評価の観点」と言われて分からない人向けです。

 

 

高校の各科目におけるシラバス

これから高校の先生になる方は、大学で「シラバス」を見たことがあると思います。実は、高校の各科目でもシラバスを作成しています

 

高校が総合学科だった場合も「シラバス」をすでに見てきたかもしれませんが、普通科の出身だと、あまり意識したことがないかもしれません。

 

各教育委員会のHPや学校のHPにおいてシラバスは公開されているので、確認してみるとよいでしょう。

 

兵庫県立三田西陵高等学校では、HP上で公開しています。

 

各都道府県によって様式は少し異なると思いますが、必要な情報は同じなので、いくつか見比べてみると良いでしょう。今回の高校ではすでに3観点になっていますね。

 

シラバスには、教科、科目名、単位数、修得年次、使用教材、目標、注意点、学習計画、評価方法が必要です。中には担当者からのコメントが書かれている場合もあります。

 

今回はこの中でも「評価方法」に注目します。

 

ちなみにシラバスは、前年度に作成されていますので、教師として働き出すと、目の前の授業だけでなく次年度の計画も同時に考える必要があります。

 



今までは国語「は」5観点

2021年度までに入学した人の学習指導要領において、国語は5観点で評価することになっています。(先行として、3観点にしている学校もあります。)

 

5観点

【関心・意欲・態度】

【話す・聞く能力】

【書く能力】

【読む能力】

【知識・理解】

 

これらの観点で学習評価を行います。各単元において、どこに比重を置くのか、何をもって評価するのかを記載しておく必要があります

 

とはいえ、大学受験をするような高校出身の場合、ほとんどが定期テストで評価だったという経験をお持ちではないでしょうか?「考査:平常点=8:2」をベースに割合が少し異なるというところが多いように思われます。

 

本来は細かくつけておかなければならないのですが、この5観点を生徒が理解して授業を受けてもらうのが難しいので、分かりやすいように「考査」と「平常点」に分けているところが多いと思われます。

 

この国語のややこしさは、他教科と比べると分かりやすいです。

 



他教科は4観点だった

では、他教科の観点はどうだったかというと、次のような観点でした。

 

【関心・意欲・態度】

【思考・判断・表現】

【技能】

【知識・理解】

 

真ん中の二つがより細かく分かれていたという形でした。基本はこの形だったので、国語は力を入れられていました。

 

ところが、先ほど紹介したように「考査」と「平常点」に分けて評価する従来通りのものが多かったので、きちんと機能していなかった学校も多かったと思われます。

 



これからは3観点

2022(R4)年度以降の入学生は新観点に切り替わります。

 

3観点

【知識・技能】

【思考・判断・表現】

【主体的に学習に取り組む態度】

 

今度は国語も3観点に統一されました。この観点に従って評価方法を決める必要があります。

 

ところが、シラバス作成の手順の中で次の注意点があります。

 

 

実は【思考・判断・表現】の中に「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」が設定されており、標準時間も決められているのです。

 

これでは5観点のままではないかと思われますよね。

 

でも、前回と違うのは配当時間になったことで、評価の観点として全てを設定する必要はなくなりました。【思考・判断・表現】のくくりで書くことができるようになっています。

 



配当時間の記載はややこしくなった

しかしながら、シラバス作成においてややこしくなった点があります。

 

それは「配当時間を明記する必要がある」ということです。

 

単元ごとにそれぞれ何時間を配当するかを考え、合計時間が基準内に収まるようにしないといけなくなりました

 

しかも、1つの単元において「読むこと○時間」「書くこと○時間」とするのではなく、その単元で重きを置くものを選んでの時間配分となるのです。1つの単元に1つしか使えないということです。

 

例えば「羅生門」を扱ったとします。その中には「読むこと」や「書くこと」、グループワークをすれば「話すこと・聞くこと」が含まれるのですが、その中のメインを決めて、配当時間をその時間に当てると言うことになります。

 

今回の場合、「読むこと」に重きを置くのであれば、「読むこと5時間」という形になり、「書くこと」「話すこと・聞くこと」を配当したことになりません。

 

おかしなように感じるかもしれませんが、これを細分化してカウントし始めると、かなりややこしいシラバスになってしまい、専門家でないと読み解けなくなります。便宜上仕方のない状況だと言えるでしょう。

 




 

実際のシラバスを見せてもらおう

4月から赴任先に行くと、必ずR4年度のシラバスは完成していますので、実際に見せてもらいましょう

 

生徒向けの配布シラバスではなく、委員会提出、または学校のHPで公開しているシラバスを見てください。

 

シラバスの作成時期は物によって異なりますが、早い物は夏休みには作業をする必要があります。いきなり作成するように言われると困ることになるので、早いうちに見ておきましょう。

 

また、シラバスを早く見ておくと良い点は、使用教材が書かれていることです。本来はその通りに授業をすべきですが、入学生の状況に応じて変更することがあると思います。その際の教材の目安になるので、ぜひ利用してみてください。

 

 

まとめ

今回の話のまとめです。

 

国語は3観点になる。

でも実際は5観点ある。

シラバスの現物は早いうちに見ておく!

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