学校は3密を避けられない①
学校は3密を避けられない
新型コロナウイルスの影響が留まるところを知りません。このままではいつまでこの状況が続くのかと不安になってしまいます。
緊急事態宣言の第一弾が発令されてから2週間が経過しましたが、東京の感染者は以前三桁を超えたままです。
学校がGW明けに再開されるのかどうか。キーとなるのは「3密」ではないかと思います。
緊急事態宣言が解かれても、学校休校は続く?
緊急事態宣言の第一報が出されましたが、対象地域の選定などに問題があること、GWに人が流れてしまうことなどから、全国へと拡大しました。
これは私の予想ですが、「緊急事態宣言でGW前に一時的に感染者が減り、GWで油断して出かける人が増える。緊急事態宣言や休校が一度解除されるものの、GWが明けてから2週間後に感染拡大が発生し、再び緊急事態宣言と休校が行われるのではないか」と思っていました。
もちろん、これらを回避するためには、全国の緊急事態宣言が必要です。もっと言えば、もっと厳しい外出禁止がないと人は動きます。
「人は動きます」というと、自由意志の元に動いているように思われますが、会社が休業するか、リモートワークに切り替えない限り人が動くという意味です。現状では随分減りましたが、それでも人は動いています。
もし、緊急事態宣言が解除され、企業が通常運転に戻ると、人が多く動きます。通勤時間帯に公共交通機関は混むことになります。そこに休校解除ということになれば、学生も動きます。小中学生は地元で通う人が多いでしょうが、高校生以上は移動する人が多くなります。そうなった場合、集団感染の危険性が高くなります。
ここまで社会生活を止めてしまった場合、一気に戻すのは危険でしょう。まずは、社会を回すために働く人を元に戻す必要があります。その後に、学校です。私が思うよりも先に偉い人は分かっていると思います。
以上のことから、私は緊急事態宣言が解かれたとしても、学校はその後になると考えています。
学校の3密
緊急事態宣言が解かれ、その後休校が解かれたとしても、「3密」を避けるように指示があると思われます。
しかし、学校は3密の温床です。
まずは、人数です。
小学校では少人数クラスのところがありますが、中高は1クラス40人ぎっちり入っていることが多いでしょう。半数の20人にしたとしても、間隔を開けるのは難しく、結構ギリギリです。
感染拡大防止のために、合格者説明会の取り組みの時、1クラス12人でゆとりがありました。もう少し詰めたとしても15人が限界でしょう。
半数登校で午前午後に分けたとしても、人の近さは大丈夫とはいえない距離感なのです。
次に、会話です。
学校は声を出さないと動きません。教師が前に立って声を出します。友達同士でも声を出して話します。
では、マスクを付ければ良いのではないかと思われますが、学校にマスクがありません。ということは、各家庭の努力でマスクを調達しなければなりません。最近では手作りマスクも出てきて、当たり前になってきていますが、40人が何クラスも来る学校の生徒全員がきちんとマスクをしてくるとは考えにくいです。
特にネグレクトや貧困家庭など、マスクを付けることが困難な場合があります。マスクをしていない人は登校禁止、または教師でも無い人は出勤禁止ということができるでしょうか。これは非常に難しい問題です。
さいごに、教室です。
教室には窓がありますが、空気の循環が良いかと言うと、風のある日以外はよくありません。立地にもよると思いますが・・・また、廊下で繋がっているため、全ての教室の窓を開けて換気したとしても、廊下で繋がっている空気を入れ換えたところで効果があるのだろうかと疑問に思います。
また、窓を開けていられない時期がやってくることも考えないといけません。今の季節は良いですが、6月頃からは梅雨の時期です。雨の日窓を開けていると窓側はびちゃびちゃになってしまいます。その後、夏がやってきます。エアコンを入れないと厳しくなります。扇風機を入れれば良いと思う人もいるかと思いますが、私が知っているいくつかの公立学校は、エアコン導入時に扇風機を廃棄していますので、ありません。
エアコンを入れるためには窓を閉めないと意味がありませんよね。ここに密閉空間ができてしまうのです。
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