AO・公募推薦対策! 入学後の学習計画が書けない!という人




AO・公募入試対策! 入学後の学習計画が書けない!という人

 

AOや公募推薦の提出書類の中には、入学後の学習について書くように指示するものがあります。いわゆる学習計画というものです。ある程度の大学以上になると課される傾向にあるように思われます。

 

私は大学院入試の際に、研究計画書を提出した記憶があります。学習や研究というのは、行き当たりばったりで行うものではなく、計画を元に実施されるものとされています。高校生には少し荷が重いかもしれませんが、手順を踏んで考えてみましょう。

 

※この記事は2022年9月6日に記事内容を更新しました。

 

①将来やりたいことを明確にする!

学習計画は挙げればキリが無いくらいやることがたくさんあります。また、無計画に書いてしまうと、字数制限に達してしまい、自身の目的を達成できない学習計画になってしまいます。このことを防ぐためには、まずは「将来やりたいこと」を明確にします。

 

大学に入学することがゴールでは無いはずです。その先、将来にしたいことがあって、そのためには大学で学ぶことが必要なはずです。そのやりたいこととは一体何でしょうか?

 

なりたい職業を挙げるのも良いですが、もっと具体的に考えると良いでしょう。例えば「栄養士になりたい」と思っていたとします。これだけで、「栄養士の資格を取る」という過程が生まれ、そのための計画を立てることが可能になります。しかし、それだけでは、大学の栄養士の養成課程を履修するだけとなってしまい、積極性に欠けてしまいます。

 

そこで、「企業食堂で栄養バランスを考えた食事を提供できる栄養士を目指す」という風に具体的に考えてみます。そうすると、栄養士としての知識だけでなく、「調理」という視点の学習計画を立てることが出来るようになります。

 

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大学のカリキュラムに「調理」に関する授業や実習があれば、それを履修することを学習計画に組み込むことが出来ます。それ以外にもサークルやクラブ活動で調理をするところがあれば、課外活動として参加することも取り入れられます。このように明確化することが大切です。

 



②実現するために必要なことを割り出す

将来やりたいことを実現するために必要なことを項目にしてみましょう。大学での学びで必要なこと大学以外で個人として取り組みたいことと大きく分けて考えるといいでしょう。特に大学を出ないと得られない資格がある場合は、その資格を得るために必要なことを調べましょう。

 

資格を取得するためには、設定されている単位を修得する必要があることが多いです。その必要な単位と修得する年次をシラバスで確かめます。そうすると、各年次で習得しなければならない講義が分かります。それらを元に、大学で履修する単位とそれに関連した、大学以外での取り組みを考えていきましょう。

 

こうすることで、大学での学びと大学以外での学びが見えてきます。とはいえ、全てを書くことが出来ませんし、これまでの段階で書いてしまうと抽象的になってしまいます。より具体的に考えて書いた方が良いので、もう少し手順を踏んでいきましょう。

 



③志望校のカリキュラムから専門の教授を見つける

先ほどの大学での学びを考える過程で、必要な大学の講座が分かっていると思います。必要な講座と自分が力を入れて学びたい分野を照らし合わせてください。その中で合致する講座を担当している先生(教授や准教授)をメモしてください。(講師の場合は、ゼミが無い場合が多いので、教授や准教授を選んでください)

 

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その先生の研究室のHPを検索してみましょう。研究テーマや業績が書かれているはずです。その業績と自分のやりたいことが一致していたら、将来そのゼミに入る可能性が高いといえます。

 

ここでの学習計画は絶対に実施しないといけないわけではありませんが、より現実的な方が良いのです。自分のしたいことと最も近いゼミを見つけたら、そのゼミに入ることを学習計画に書き、そのゼミの中で何を研究するのかを具体的に書いておくと良いでしょう。

 



④教授のゼミや開講される講座を知る

自分のやりたいことと合致する教授を見つけたら、同じ学部の他の教授のことも調べておいてください。大学の授業は必ず同じ人が持つとは限りません。当番制のように毎年変わるものがあります。そのため、他の人のも見ておくと良いでしょう。より合致する人が出てくるかもしれません。

 

ここで一つ注意点があります。ゼミは教授で選びますので、ゼミを学習計画に取り入れても変わることは少ないですが、開講される講座は担当者が変わるかもしれませんので、「○○教授の○○という授業を履修」というような書き方はやめておきましょう

 

開講される講座については、講座名だけでとめておいてください。ゼミの時だけ教授の名前を取り入れましょう。

 

ただし、年齢が分かった場合は、「定年」を考慮してください。受験生がゼミに所属する学年に、その教授がまだ在籍していることを確かめてから書くようにしてください。

 



⑤大まかな流れから具体的な流れを書き出す

①と②で大まかな流れを作り出すことが出来ると思います。1~4年次の流れを大きく書きます。そして、③と④で調べた具体的な大学での学びとそれ以外の学びを分けて、各年次に書き込んでいきます。

 

これで大まかな流れと具体的な流れを書き出すことができるはずです。ここまで準備できたら、大学生として修めておく学習については大まかに書いておき、自身のやりたいことを実現するために必要なことは具体的に落とし込んでいきます。

 

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大学以外での学びについては、各年次に分けて書いても良いですが、4年間を通して何かを極めるという書き方でも大丈夫です。大学の授業やゼミを細かく書くので、こちらはまとめて書いておいた方がスッキリとした文章になることでしょう。

 



⑥各年次の割り振り方(目安)

 

1年次 → 一般教養を身に付ける

2年次 → 専門の授業を通して、専門的な知識を身に付ける。(授業名を1,2つ用いる)

3年次 → ○○ゼミに所属。ゼミの先生が固定的に開いている講座を受講することを書くことも可能。

4年次 → 研究テーマと結果の見通しを書く。

 

学外での学び → ○○を通して、○○の能力を身に付ける。

 

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