私のアクティブ・ラーニングのやり方②

②の方法

文章読解の問題集です。基本的な単語、文法の復習、読解用の問題とバランス良く入っていました。学校教材ではよくあるパターンの問題です。2年生ですが、2+というレベルで、少し難しいものを使いました。

 

流れ

①解く(20分)

②ペアと相談し、正解率を高める(5分、青ペン)

③ペアの状態で答え合わせ。解説を読んで分からないところはペアで聞く。それでも無理な場合は他のペアに頼る。それでも無理なら先生に質問する。(10分)

④理解できたら、解答を覚える。(10分)

⑤振り返りテスト(今回と全く同じ問題+前回の要約。前回分に関しては本文の提示なし)(10分)

⑥答え合わせ(5分)

⑦今回を振り返って感想(5分)

 

65分授業のため、このような構成です。問題を解く時間を長めに設定してあるので、そこは5分くらい削って良いでしょう。③も5分程度で足りるようになりました。後の5分は様子を見ながら1、2分削ることで、50分授業に対応できます。

 

こちらは国語の授業とは独立した授業で、基本的には希望者が受講する授業です。(中には取るものがなく取った生徒もいましたが・・・)定期テストは同じ文章でオール記述の問題にして出題しました。非常に難しい問題でしたが、平均点が70点を超え、解答欄を白紙で出す生徒はいなかったため、非常に効果がありました。

 

途中から、ペアではなく、自分たちでチームを組んで良いことにしました。2~6人の間で組むようにすると、気の合う仲間と楽しそうに取り組んでいました。振り返りテストは元の席に戻って受けさせたのですが、そのときの集中度合いはすごかったです。

 

また、この授業にすると居眠りをすることができないので、参加しない生徒が激減する効果がありました。

 

スタート時の偏差値が47くらいのクラスでしたが、半年後の模試で偏差値を集計してみると55くらいになっていて、定期テストだけでなく、記述力も身についていました。

 

この授業の成果は、記述力が身についたことです。同じ問題の解答を覚えても意味がないと言われそうですが、読み取って考えていることは合っているけれど、書くと間違えてしまう人は、模範解答を覚え込むことに意味があります。書き方が分かっていないために得点できていないので、模範解答と本文の根拠を照らし合わせながら、書き方を覚え込むことで、記述タイプの問題の得点が一気に跳ね上がったのです。

 

③の方法

現代文B第二章を扱った授業でした。上段に本文、下段に問いを載せたプリントを作りました。本文が長かったので、意味段落ごとにプリントを切りました。下段の問いは指導書にある問いの中から、教師が説明をしてやっと理解できるような問題を選びました。5題くらいをピックアップします。

 

流れ

①解く(20分)

②ペアと相談し、正解率を高める(5分、青ペン)

③ペアの状態で答え合わせ。無理な場合は他のペアに頼る。それでも無理なら先生に質問する。(10分)

④理解できたら、解答を覚える。(13分)

⑤振り返りテスト(今回と全く同じ問題)(7分)

⑥答え合わせ(5分)

⑦今回を振り返って感想(5分)

 

②の流れをほぼ踏襲しています。こちらは意味段落ごとに行くので要約は最後にしかできないため、基本的には要約なしです。そのため振り返りテストは3分短くしました。ただし、問題の解答が100字を超える場合があるため、覚える時間を延ばしました。

 

この状態で『舞姫』もクリアできました。設問も難しかったのですが、自分たちで読み解いていって、どうしても分からないところだけは質問していました。また、全く読めない生徒用に、文庫本の現代語訳をコピーしておいて、その時間だけレンタルして理解させていました。ついてこられない生徒への対応を考えておくと大丈夫でしょう。

 

こちらも定期テストの点数が飛躍的に上がりました。定着率という観点からしても、一度覚え込んでおくとテスト前の復習で十分に再現できるようです。

 

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