テストで90点取ったのに、通知表が3になる理由3選

テストで90点取ったのに、通知表が3になる理由3選

 

majime
マジマナ

Twitterで、「テストで90点取ったのに、通知表で3がついた」という内容のツイートを見かけました。

 

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マジマナ

90点もあるのに3はおかしいのではないかというコメントがありましたが、これは残念ながら3がつくことも十分あり得ます。

 

majime
マジマナ

テストで90点あるのに、通知表で3がつく理由を説明します。

 

 

 

事前知識 成績の付け方

 

成績の付け方は学校によって違う・・・といいたいところですが、教科によって違うといえるほど異なります。

 

ただし、基本は「考査点と平常点でつける」というものだと思われます。その時の割合は教科によって決まります。

 

進学の多い学校ほど、考査点の割合が高く、学力的にしんどい学校は平常点が高いという傾向にあります。(高校の場合)

 

これまでの経験から、「考査点:平常点」=「9:1」~「4:6」くらいまでの幅がありました。それくらい差があります。

 

考査点はそのままテストの点数のことを指します。「素点」と言うこともあります。

 

平常点は科目によって付ける内容が変わります。例えば「出席点」です。これは出席することが当たり前の学校であれば点数になりません。しかし、欠席の多い学校だと出席点を入れることもあります。他にも「小テスト」「提出物」「プリント」「持ち物」「態度」などが対象となります。

 

平常点の項目が多い場合、一つ当たりの配点が低くなるので、数を多くこなさないと点数が上がらないという傾向になります。

 

私の初任校では、「考査点:平常点=8:2」でした。平常点の項目が非常に多く、それぞれの項目で配点を決めていました。実際の例ではありませんが、以下のような形で決めることができます。

 

(例)

小テスト点(5点)・・・合計点によって変動

提出物(10点)・・・1つ出し忘れで1点減。(項目は30くらいありました)

プリント点(5点)・・・授業中のプリントの出来具合で評価

 

授業態度の良い学校だったので、態度点はつけませんでした。

 

ただし、ここで注意があります。

 

出席点を平常点に入れていなくとも、欠席して、小テストを受けていなかったり、プリントが完成していなかったりすると、点数がつかなくなってしまうことに注意しましょう。

 

とはいえ、学校によって付け方が違うので、みなさんの学校がどのような付け方をしているのか聞いてみるとよいでしょう。(私は授業のはじめに付け方を全て伝えます)

 

では、成績の付け方がわかったところで、テストで90点とったのに、成績が3になる理由を見ていきましょう。

 

※成績の換算は学校によって若干異なりますが、今回の記事では以下のように設定します。

 

80-100・・・5

65-79・・・4

50-64・・・3

40-49・・・2

40未満・・・1

 




 

理由1 平常点との兼ね合い

 

考査点と平常点の割合の差によるものです。

 

Aさんの学校は「考査点:平常点=9:1」、Bさんの学校は「考査点:平常点=7:3」だとしましょう。

 

二人ともテストで90点だった場合、Aさんの持ち点は「81点」です。一方、Bさんは「63点」となります。平常点がなかった場合、Bさんの成績は「3」となってしまいます。

 

実は成績における考査点が9割でないと、「90点」をとっても、単発で「5」になることはありません。平常点が必要になることを理解しておきましょう。

 

学校の成績は、「教科の知識」や「学力」だけで評価されるものではないといえるでしょう。

 




 

理由2 成績が複数回にまたがっている

 

仮に、「考査の点がそのまま成績になる」としても、通知表に載っている成績が、その回の成績なのか、複数回の平均になっているかで数値が変わってきます。

 

考査1 50点

考査2 70点

考査3 90点

 

このような点数だとしましょう。考査3だけの成績を見れば「5」ですが、3回分の成績になっていると値は変わってきます。

 

「(50+70+90)÷3」

 

このような計算式になり、「70点」となります。

 

どの段階の成績を使っているかに注意しましょう。

 

私の経験の中で最もややこしい成績の出し方をしていた学校は・・・

 

考査1 → 考査1のみ

考査2 → 考査2のみ

考査3 → 考査1~3の合算

考査4 → 考査4のみ

考査5 → 考査1~5の合算

 

どの回がどの成績が出ているのか非常にややこしかった記憶があります。

 




 

理由3 平均点が高かった

 

テストで90点を取ったとしても、平均点が高い場合は、90点の効力を失う場合があります。

 

本来、成績の評価は絶対評価になっているので、平均点が高かったとしてもその点数を成績にしてくれればよいのですが、教科間のばらつきをなくすために、平均点の枠を決めている学校が多いです。

 

高校では平均点が55~65くらい間で設定されているかと思います。

 

よって、テストの平均点が60点で、自分の点数が90点だった場合は、90点の価値があります。しかし、平均点が80点だった場合、何らかの方法で55~65の間におさまるように計算されることになります。

 

たとえば、平均点が80点だったので、全てに0.8をかけて、平均を「64点」にするという方法があります。そうなると・・・

 

90×0.8 = 72

 

となってしまい、テスト点が72点になります。

 

ただし、テスト点と平常点が設定されている場合、最終成績が平均に収まっていればよいことがあり、最終成績で処理する場合があります

 

一部の地域・校種では、それぞれの評定(1~5)の割合を決めている場合があるので、平均点が高い学校だと95点以上で5が取れるかどうか・・・という場合もあるようです。通っている学校によって変わりますので、確認してみてください。

 




 

まとめ

 

以上、テストで90点をとっても、成績が「5」にならない理由を紹介しました。

 

成績の付け方は学校によって、教科によって、先生によって異なります。今回は私の経験とこれまでに見聞きした付け方です。

 

成績を付けられる側からすると、先生の好き嫌いでつけられると思うかもしれませんが、基本的には公平につけてくれているはずです。

 

不明な点があれば聞いてみるとよいでしょう。詳しい計算方法は教えてもらえないかもしれませんが、何を改善すれば良いかは教えてもらえると思いますよ。

 

 

理由1 平常点との兼ね合い

理由2 成績が複数回にまたがっている

理由3 平均点が高かった

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