現代文の漢字を間違えるのはどうしたらいい?




現代文の漢字を間違えるのはどうしたらいい?

 

ひかり
ひかり

先生、現代文の問題に必ずついてくるといってもいい、漢字問題を間違えてしまうんです。どうしたらいいですか?

majime
マジマナ

漢字の勉強をする・・・・・・という返事が一般的だよね。でも、漢字の勉強をしているのに間違えてしまうっていう人がいるよね。

ひかり
ひかり

私、漢字の小テストはいつも満点取れるように勉強しているんです。なのに、文章題とセットになると間違えるんです。

majime
マジマナ

うん。そういう人結構いると思うよ。文章題でも漢字を間違えないタイプと、文章題だと間違えてしまう人、その差はなんだと思う?

ひかり
ひかり

勉強量の差ですか?

majime
マジマナ

関係ないとは言い切れないけど、主な原因じゃないと思うよ。勉強量は十分でも間違える人は間違えるよ。

林太郎
林太郎

勉強の仕方に差がある!

majime
マジマナ

うん。いい線いっているね。具体的にどういう差だと思う?

林太郎
林太郎

うーん、覚え方に問題がある気がします。

majime
マジマナ

そうだね。実際にできる人と、できない人の覚え方の差について確認して、どうやって勉強していけばいいか説明していこう。

 

漢字は全問正解を基本とせよ!

漢字の問題は全問正解を基本とした方がいいでしょう。配点は1つ2点というのが多いですが、センター試験だと5問あって、10点分あります。評論文は50点満点なので、20%が漢字の得点です。これは非常に大きいですね。

 

漢字は満点を取ることを基本として、漢字の勉強をどうしていくかという問題に突き当たります。漢字の練習ドリルを買ってきて解いていく、学校の漢字の小テストの勉強をして満点を取っていく、などなど勉強の仕方はいくらでもあります。どの方法を取ってもらっても構いませんが、一つだけ、絶対に忘れて欲しくないルールがあります。

 

意味を分かった上で覚えていく

 

これが大切です。漢字というのは形や読みを覚えていくことだと捉えている人が非常に多いです。そういう人は、漢字の小テストなど範囲が決まったものは得点できますが、実力問題になると、途端にできなくなります。それは、音だけを聞いて、パッと思いついた漢字を書いているからなのです。

 

漢字にはそれぞれに意味があります。同じ音でも異なるのです。だから、文脈に適した漢字を選べないと間違いになってしまいます。文章題で間違えてしまう人の多くは、本文での使用漢字がわからない場合と、センター試験のように選択肢でも、そこでまた選ばないといけなくてわからなくなってしまう場合あがります。どちらにせよ、漢字を適切に選択できないために間違ってしまうのです。

 

また、意味がわからないだけでなく、漢字の基本的なルールを分かっていないために間違える人がいます。

 

音読みと訓読み

 

これは小学校の時からの癖です。きちんと音と訓を無意識にでも分けて使っていれば苦労しません。しかし、その時に、「読めたら一緒でしょ」と思って、手を抜いていると、今苦労することになるのです。こちらは現代文の読解法と違って、大きなハンデとなり、穴を埋めるためには相当の苦労が必要となります。

 

これまで見てきた生徒の中で漢字に苦労する人は、「意味を覚えていない」「音訓を区別していない」ことが原因で苦戦していました。そもそも勉強の仕方が悪いので、いざ意識してやってみようとしてもなかなか治りません。また、記憶する際に覚えやすいように悪い意味で手を抜くので、他の教科でもボロが出てきます。

 

また、小論文を書かせると、誤字がいっぱいになります。かといって、ひらがなでいっぱい書くのはダメなので、どうしても漢字からは逃れられません。漢字ができなくても生きていける、生活には困らないと言いますが、社会生活を営む上では、漢字が出てきますし、誰でも読めるような字が読めないと恥をかく場面が出てきます。悪いことはいいません。若いうちに手を打っておいた方がいいですよ。

 

ひかり
ひかり

意味と音訓。確かに形に気を取られて、書く練習はいっぱいするけれど、他のことまで意識できていませんでした。

 



漢検に挑戦すると勉強に役立つ?

当サイトでは、漢字検定を受検することを勧めています。勉強法のところで、検定について書いています。

 

漢字検定を受検すること

漢字検定の目安級について

漢字検定の勉強方法とは?

 

漢字検定の勉強は漢字の読み書きだけでなく、四字熟語や対義語・類義語といったところまで学習できます。類義語・対義語はとても優秀で、一回で漢字の意味を二つも覚えることができます。他にも熟語の成り立ちの問題で、それぞれの漢字の意味を考えて解くことになるので、漢字の意味への意識もできるようになります。

 

学校によっては準会場として漢字検定を実施している場合があります。外部で申し込むよりも安いことが多いので、積極的に利用してみましょう。(塾などでもやっているところがあります)

 

入試のために必要な漢字は2級まででカバーされています。2級を目指すといいでしょう。また、2級は学校によると、単位認定してくれるところがあります。国語の単位を1単位分多く取得できます。他にも、推薦系の入試を受ける分にはアピールポイントになるでしょう。日常に出てくる漢字を不自由なく扱えるレベルなので、社会人の方も挑戦してみるといいかもしれません。

 

私は今も漢検に挑戦しています。今は1級に挑戦しています。試験会場に行くと他の級の受検者もいるので、よく見かけるのですが、「親子受検」している人が多くいます。小学生や中学生くらいだと保護者も一緒に挑戦されています。見ていて、「いいなー」と思います。友達と競うのも楽しいですが、保護者の方と競うのも新鮮かもしれません。一度誘ってみてはいかがでしょう?

 

林太郎
林太郎

漢字検定って年に3回あるんですよね。でも、大学受験でアピールに使おうと思ったら3年の第1回までに受からないとダメですね。1、2年生の時はまだいいやって思いがちだから気をつけよう。

 



さいごに

今回は漢字の問題で間違えてしまう人の問題点を指摘しました。漢字を覚えてくるように言われて覚えていても、実は全然質の違う覚え方をしている可能性が高いんですね。同じ音でも違う意味を表す言葉ってたくさんあります。

 

「あめ」だと「雨」「飴」が挙げられますよね。「はし」だと、「橋」「端」「箸」などが挙げられます。こういうことは小学生の時に習うと思うのですが、それが高校生になっても続いているとは思えないようです。

 

ちなみに、この同じ音で複数の意味を表す言葉が思いつかないと、古文でも苦戦します。和歌の問題で、掛詞が出てくると、一つの音で複数の意味を表す言葉を思いつかないといけないんですよね。それができるかどうかというのも、漢字で普段からできるようにしておけば、古語に応用するだけなので、比較的スムーズになります。

 

いろいろな場面で使える能力になりますので、ぜひ注意して取り組んでみてくださいね。

 

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