小論文の書き方講座⑥ ー添削のチェック「誤字脱字」「表現内容」ー




小論文の書き方講座⑥

ー添削のチェック「誤字脱字」「表現内容」ー

6時間目の始まりです。書き方講座は基本的には読んでいくだけの講座で、実際の練習は別にしようと思います。一応10時間予定なので、折り返し地点です。(もっと増えたらごめんなさい)

 

前回は先生に見てもらうことをおすすめしました。先生に見てもらえるように段取りを決めた後、添削内容がどうなるのかを気にしてください。添削のチェックの仕方が2種類あるので、どういうチェックを求めているのか正確に伝えられるようにしておきましょう。

 

小論文の添削ポイント1 ― 誤字脱字 ―

さて、先生に提出して添削をしてもらったとします。その時に注意して欲しいのが、添削には2パターンあることです。

 

誤字脱字のチェック

表現内容のチェック

 

ここでは①について説明します。ここでのチェックは誤字脱字や原稿用紙の使い方のミスがないかを確認します。これは比較的早くできます。ざっと読みながらおかしな表現を指摘するだけです。チェックしたポイントも赤ペンでさっと書いてしまえば終わります。これならすぐにやってもらえると思います。

 

誤字脱字で多いのは、「送り仮名のミス」「漢字の覚え間違い」が非常に多いです。また、同音異字の使い分けも大切です。読みが同じで意味が変わる漢字です。それを間違えると大変なことになります。

 

あとは、小学校の頃に間違って教えられている表現方法もいくつかあります。例えば、「こと」です。小学校の時、「事」という漢字を習うと、「こと」があると「事」と書くように指摘されます。でも、これは実は間違いなのです。

 

本来の意味を持っている場合は、「事」をつかっても構いません。しかし、慣用的に使うけれど、「事」の意味を失っている場合は「こと」と表現すべきです。例えば「このこと」などの場合、ただの指示を表す場合であれば、ひらがなで示した方がいいでしょう。何か事件や出来事を指しているのであれば「この事」と表現しても良いですが、できれば「このこと」と表現した方がいいでしょう。

 

どうしても、「事」や「為」を漢字で使いたいのであれば、少し堅苦しい表現の文章にしないといけません。漢語を多用するわけです。そうすれば、その部分が漢字になっていてもおかしくないでしょう。しかし、「其の事」(そのこと)などの表現で、普通の感覚で書くととても難しくなります。

 

私は筆者の意見に対し、概ね賛成である。何故なら、筆者の具体例と主張の因果関係が緊密に繋がっている為だ。しかし、一部同意し兼ねる。

 

出だし部分を書いてみましたが、漢語を多用するとこんな感じになります。悪くはないですが、それだけ多くの漢字をスラスラと多用できるかという問題になってしまいます。無理せず、ひらがなで良いところはひらがなで書きましょう。

 

しかし、この①チェックでは文章が上手くなりません。ミスが減るだけで、本当に鍛えないといけない書く力は身につかないのです。書く力を身につけるには②のチェックを受ける必要があります。



小論文の添削ポイント2 ― 表現内容 ―

②表現内容のチェックは少し時間が掛かります。②をする際には自然と①も一緒にしてしまいます。②は段落構成や伝えたい内容が伝わるのかを見ています。大体において、②のチェックをすると、伝えたい内容が何なのか分かりません。何とでも取れる場合が多く、そのうちのどれを伝えたいのか、確認しないといけなくなります。

 

そこで私が②のチェックをするときは、段落ごとに読み取れた内容を書いておきます。要約です。それをつなぎ合わせていってどのように読み取れるのか、どこかで矛盾しているのか、複数で読み取れてしまうのかを、口頭で説明します。口頭が不可能な場合は、ABCでマークして、それぞれを文章に起こして説明を書いておきます。

 

あとは、書き直した方が良いところを指摘します。文の配置を換えるのか、そもそも表現を変えた方が良いのかなどチェックします。最も相手に伝えたいところであれば、インパクトを持たせる表現は何か、などをお伝えします。

 

それらを伝えたあと、返却しますが、基本的には「書き直した物をもう一度見せる」ことをして欲しいと思います。しかし、そこでは「もう一度持ってきなさい」とは言いません。本人の真剣度を見たいからです。言わずに持ってきて頑張る人は、何度でも見ます。でも、一度持ってきて、次違うのを持ってきたときは断ります。

 

なぜなら、前回の修正ができていないということは、また同じ指摘をする確率が高いからです。忙しい中チェックをするわけですから、進歩しようとしない文章を何回も見る気はしません。同じような気持ちの先生は多いと思いますので、見せるときはそれくらい食らいつくつもりでやってください。



さいごに

さて、今回は先生の添削の種類の話をしました。実は「添削してください」という依頼では、先生の中で「誤字脱字だけ」と思う先生と、「表現内容まで」と思う先生がいます。依頼する側がどちらを希望しているのかはきちんと伝えましょう。

 

ただし、「表現内容」を希望していたとして、過去問のテーマが難しいものであったり、すぐには調べられない内容であったりする場合は、「誤字脱字だけ」になってしまう可能性もあります。

 

例えば、学部ごとにテーマが違う大学を受けた場合、「日本の○○時代における△△について、あなたの考えることを述べなさい」みたいな場合、国語の先生に持って行って、有名な時代でみんなが知っているような内容ならば、表現内容まで見てもらえると思いますが、そうでなければ不可能です。

 

このような場合は、表現内容は歴史の先生に見てもらい、誤字脱字のチェックを国語の先生にしてもらうという方法をとりましょう。依頼先を分割するというのも一つなので、利用してみてください。

 

さて、今回はこの辺にしておきましょう。

 

では、次回またお会いしましょう。

 

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