教員採用試験(教採)に落ちた人の取るべき行動!
教員採用試験(教採)に落ちた人の取るべき行動!
昨今のブラックな労働環境が取り上げられている教育現場ですが、その中でも、教師になろうと志を高くもたれている方は素晴らしいと思います。しかし、教師になるにも採用試験に合格しないとなれません。
教員採用試験に残念ながら合格しなかった人は、落ち込んで塞ぎ込んでいる場合ではありません。次の手を考えないといけない状態であると思われますので、取れる対策を考えてみましょう。
1 一般教養で落ちた
一般教養で落ちた場合は、基本的な知識が足りていないということなので、しっかりと勉強し直した方がよいでしょう。
国数英に関しては高校レベルまで出題されることがありますが、難問は出ません。基本を押さえておけば解ける問題が多いです。苦手な分野がある場合は、対策本をやりこむか、対策本が難しければ、高校生向けの基本的な参考書に取り組んでみましょう。
他の教科は小中学校で習う知識が多いです。出来て当然、と思われるかもしれませんが、音楽や美術など、忘れてしまっているものが結構あります。意外とこちらの方の復習が大切になってきます。
音楽は楽譜が読めることが前提になっている問題があり、楽譜を見て、この曲は何でしょう?というような問題が出される場合もあります。
多くは対策本で大まかな復習が出来ますが、対策本だけでは不足です。インターネットも活用できますが、苦手な教科に関しては、本屋さんで参考書を手に入れた方が良いでしょう。
2 専門教養で落ちた
専門教養は教師になってから最低限必要な知識となります。これが出来ないと実際の業務に当たるのに支障を来します。大学入試レベルは最低限解けるようにしておいた方が良いでしょう。
受験生に戻った気持ちで解き直しましょう。その時、どうやって説明するかを意識しながら取り組むと良いでしょう。今後教えることになるのですから、教える視点に立って勉強することは無駄にはなりません。
3 小論文で落ちた
小論文で落ちた場合は、書き方をしっかりと押さえておく必要があります。教師の仕事では、書く仕事が結構あります。小論文とは限りませんが、連絡帳や学級通信など生徒や保護者に向けて書く文章や計画書や指導書など学校内で使う文章など色々あります。
高校で勤める場合には、入試の出願の際に、生徒の文章を添削することもあるでしょう。
つまり、文章を書くということが何かを分かっていないと指導できない場面が出てきてしまうのです。
これらのことを見越して、しっかりと勉強しておくと良いでしょう。基本的なトレーニングの手順は当サイトでも書いていますので、参考にしてみてください。
オンライン塾
4 面接で落ちた
面接で落ちた場合は、面接練習をしておいた方が良いでしょう。面接練習は受験者同士でやっても、気になる点や改善点を指摘できる間柄であれば、十分に効果があります。
しかし、それだけでは、見るポイントが不足している可能性があります。
教員採用試験を合格した先輩がいる場合は見てもらった方が良いでしょう。他にも一般企業に就職が決まった人からアドバイスもらうこともアリです。大切なのは、合格した経験のある人に見てもらうことです。
もっと合格の可能性を高めたいのであれば、採用者の視点を持っている人に見てもらうことです。何を見ているのかを教えてもらうことが出来れば、自信が付いて余裕が生まれるかもしれません。
面接は挙動不審にならず、自分の言葉で答えることが大切だと私は考えています。面接対策本を丸暗記して、その通りに答えると、変な受け答えになってしまうのです。受け答えがスムーズに聞こえないので、評価が下がります。
教員はコミュニケーションの技術が必要です。生徒、保護者、地域、教員と様々なコミュニケーションが必要です。そのため、通り一辺倒の受け答えしか出来ない、対策本にあったシチュエーションしか受け答えできないのでは困るのです。
そういった状態に陥ってしまわないように気をつけましょう。
さいごに
いくら倍率が低くなったといっても、全員が合格するわけではありませんので、落ちる人は落ちます。現場に入ってやっていけない方が地獄です。基本的なスキルが足りていない場合は落とされていた方が良いと思います。その分、能力を磨けばいいわけですから。
採用試験に落ちたら、講師登録の募集があると思います。常勤はフル勤務になります。収入はある程度得られますが、勉強する時間が確保しにくいので、合格するまでに時間が掛かってしまうかもしれません。
生活上、許されるのであれば非常勤講師として、2,3校掛け持ちで見て回る方が勉強になります。運が良ければ管理職が良心的で、面接練習をしてくれることもあるので、大いに活用してみましょう。