読書感想文にChatGPTを使わないでというニュース
こんばんは。梅雨のシーズンまっただ中ですね。少し晴れたかと思えばすぐに雨。
昨年から、ワークマンのオシャレ長靴を買って、スーツと合わせてきているので、靴下が濡れる心配はなくなりました。まだそれが今までの雨の憂鬱を和らげてくれています。
さて、先日気になるニュースを発見しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4e8f95e7341f77c4b474597b51815d78e6508ba
ChtaGPTに読書感想文を書かせて宿題をやったことにする。
このことに関する注意喚起ですね。教育委員会が注意を払う気持ちも分かりますね。しかし、ただ注意するだけではなんともならないようにも思います。
ChatGPTを使用したアプリ、例えばラインにあるようなボットを使用する場合は、あまり頭を使いません。しかし、本家のサイトにアクセスして、使えるようになるためには、「英語が読める」か「解説サイトを見て実行する」の活動が必要になります。
これはこれで、一つの学習として活用できないのだろうかと思ってしまいます。
これとは別に、読書感想文をChatGPTに書いてもらいました。
最初は作品を指定してやってもらおうと思ったのですが、読書感想文は書けませんという趣旨の内容で断れました。その代わりに本の紹介となったのですが、その内容も間違っていたため、全然ダメだなぁと思っていました。
ところが、ニュースにあったような文言で投げかけると読書感想文が返ってきました。作品は指定しない状況なら書いてくれるようです。
『君の名は。』を読んだ読書感想文が1000字オーバーで綴れられていました。画面では読みにくいので、体裁を整え、読書感想文風にして、印刷して読んでみました。
一見するとたしかにそれらしい感想文に見えるのですが、内容との齟齬がありました。(原作を見ていないので初見ではわかりませんでした。)また、同じことを主語を変えて何度も述べている文章でした。
文章もどこかからの文章のつなぎ合わせなので、同じ内容が繰り返される上に、使用語彙の範囲がおかしくなっていました。
最初はすごいなぁと思いましたが、内容を考えて読むとおかしいと分かる内容でした。
つまり、見抜くことができないレベルではないということです。
とはいえ、内容を含めてしっかりと読まないといけません。これがクラス40人になると厳しいかもしれませんね。ましてや、これまでの経験上、国語の課題で読書感想文を出した場合、40人×持ちクラス数になるので、100枚をゆうに超えます。
この枚数をChatGPTかオリジナルかを意識しながら読み分けていくとなると何時間かかるか分からないですね。
明確な目的があり、感想文の書き方の指導がきちんと行われ、その集大成として書かせるのであれば、読書感想文は意味があると思います。
しかし、伝統的に夏休みは読書感想文だと、あいまいな目的で、指導する時間もない状態で書かせるのであれば、もはや意味をなしません。
ChatGPTが悪いというよりは、読書感想文の意義を今一度見直し、必要かどうかを教員が考える機会だと捉えた方が良さそうですね。