学校の不登校支援の「学校復帰前提策」を撤廃③

学校の不登校支援の「学校復帰前提策」を撤廃③

 

前回の続きです。

以下参照記事

不登校の気持ちを無視した「学校復帰前提策」を撤廃へ 文科省が示した本気度とは

(石井志昂 氏)

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20191125-00151696/

 

8 結果的に学校に戻ることも多い

私はこれまで学校現場や塾などで不登校の生徒の対応をする機会が多くありました。その中で話を聞き、事実を告げ、どう考えるかを聞いてきました。大人は子どもよりも先が見えていますし、生活をする上で安定を求めるあまり、他の人と違うことをやってほしいとは思いません。

 

保護者の気持ちも分かるのですが、やはり子どもの気持ちも大切です。「不登校は駄目な子ども」というわけではないことが多いです。自分のやりたいことが言葉に出来ないけれど、心の中にあって、学校の内容とは合っていないという場合もあります。また、どうやって実現するかの見通しが甘く、そのことをもって、学校が必要ないと思う生徒もいます。

 

私たちが出来ることは、一度全てを聞くことです。大人からすると馬鹿らしく聞こえることもあるかもしれません。しかし、それを否定せずに、まずは聞くことです。

 

そのためにも、子どもが自分の考えを話せる関係を築くことが必要となります。そして、この人の言葉なら聞く耳を持ってもいいと思えるかどうかです。

 

私は「学校に戻らせる」という思いをもって接してきませんでした。むしろ「苦しいのならば学校を辞めれば良い」というスタンスです。無理してしがみつく必要はありません。しかし、学校の悪口を言うわけではありません。学校の社会的な立場、社会が学校を辞めることをどう捉えているのか、学校に行かなくても成功した人の話など、様子を見て色々と話します。

 

そうすると、「学校に行こうと思います」といって、元気に復帰していく生徒が多くいました。もちろん、学校を辞めて違う学校に通う生徒もいます。目的に合った場所を見つけて、そこに行こうと思う気持ちがあると、動き始めます。

 



9 戻る彼らに書ける言葉

 

私は、彼ら、彼女らに言います。

 

また、しんどくなるかもしれないし、目的を見失うかもしれない。元気な報告も嬉しいけれど、しんどくなったときもまた話しに来てね。

 

このように伝えるようにしています。卒業しても私に連絡くれる生徒が一定数います。元気にやっている報告であったり、悩んでいるという報告であったり。色々です。しんどかった時期もあったけれど、乗り越えていけたという自信が、彼らの社会生活を支えているのだと思います。

 



10 学校復帰前提破棄に賛成

学校現場から疑問視されていたように、私が学校現場で担任をしていたときも、同じように疑問に思っていました。同僚のクラスで不登校が出たとき、ベテランの先生が家庭訪問に行くように大声で怒鳴りつけていたのを見ました。本人が学校に行こうとすると不調を来たしてしまう状況なのに、担任が行くと余計に追い詰めてしまう状況でした。

 

ベテランの先生の考えは、学校が何もしていないと思われてはいけないということでした。学校復帰を前提としているので、学校がきちんと働きかけなければいけないという思いがあったのでしょう。

しかし、あの時に思っていた疑問は、今回の通知によって現実のものとなり、これからの指導の方針となっていくでしょう。

 

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