現代文が苦手な人の克服法① 主題をつかもう

現代文が苦手な人の克服法① 主題をつかもう

 

majime
マジマナ

現代文は全くできないわけではないけれど、できるとも言えない・・・という状態の人いませんか?

 

majime
マジマナ

0点を取ることは少ないと思いますが、「できる!」と胸を張れる人は少ないでしょう。今回はそのような人や、苦手な人が取り組むべき内容をお話しします。

 

 

 

何の話をしているか分かっていますか?

現代文の問題を解くときに読んだ文章は、何の話をしていたか分かっていますか?各設問が解けなかったとしても、本文の内容がどんな話だったかは押さえておきたいところです。

 

細かい内容まで理解できれば最高ですが、そうなっていたら苦手ではありませんよね。ここでは、大雑把に掴むことができているかを確認しておきましょう。

 

例えば、

 

資本主義における現代経済の限界の話

クローン技術の倫理的問題

 

このようなくくりをできるようにしましょう。大雑把と言ってもこれくらいまで絞りたいところです。「人間の話」「環境の話」というくくり方だと範囲が広すぎて、何を論じているかが分からなくなります。

 

「200字で要約しなさい」という問題は難しいので、タイトルをつけるくらいの話題のつかみ方はできるようになりたいところです。

 

それでは話題を掴むにはどうすればよいでしょうか?

 

そのための方法を確認していきましょう。

 



キーワードを見つけよう

まずは「キーワード」を探しましょう。これはどの参考書でも書かれていることです。そして、これがやはり重要と言えるのです。

 

キーワードはくり返し用いられる。

 

よく、このように書かれていませんか?まさしくその通りですが、これだと判断が難しいことがあります。よって、少しだけ言葉を変化させて覚えておいてください。

 

キーワードは「形を変えて」くり返し用いられる。

 

そうなんです。キーワードは形を変えるんです。

 

筆者が強調してつかう言葉は「 」がついているので、見つけやすいと思います。これは、筆者が辞書とは少し違う意味を持たせるときのも用いられるので、キーワードになりやすいです。

 

しかし、「 」がない場合もあります。

 

このときは、くり返し使われている言葉を探すしかないのです。ただし、評論文では話が展開していきますので、キーワードと同じ意味を持つよく似た言葉に置き換えられることがあります。

 

意味の重なりがある他の言葉へと移ってしまうのです。その言葉に気づけないとキーワードを見失ってしまうことになります。また、同じ意味を持つ言葉だと気づかないのは、語彙力不足が原因となっていることもありますので、語彙力も高める必要があります。

 

このようにして、キーワードをつかめるように文章をよく見てみるようにしてみましょう。

 

しかし、毎回、必ずキーワードを見つけることができるとは限りません。その場合はいきなり主題をつかむ必要があります。

 



主題をつかもう

前述のキーワードが見つかっている場合は、キーワードが入っている一文を見比べて、繋げてみると、比較的簡単に主題をつかむことができます。むしろ、キーワードが見つかっている場合は、つなぎ方に慣れるだけで、ここはクリアできます。

 

問題は、キーワードがない場合です。

 

この場合は、内容から考えるというのが筋ですが、少しだけコツがあります。

 

①「タイトル」がついていれば、ほぼ主題です。ただし、抽象的すぎて使えません。よって、タイトルにある言葉が本文中にあれば、そこに着目してください。その前後を含む部分が主題を形成している可能性が高いです。

 

②文章前半の筆者の意見が出てきた部分と、最後のまとめの部分で共通している部分を見比べて、同じ箇所を探す。

 

おそらく、②がメインになるかと思われます。評論文の場合、筆者の意見や主張が必ず書かれています。その部分が主題と大きく関わるので、コツを使って見つけ出すという手法です。

 

とはいえ、①と②の方法を使っても、筆者が何を言っているか分からない場合がほとんどです。なぜなら、その箇所は抽象化されていて、理解するには具体例を読み解かなければならないからです。

 

とはいえ、ここでは主題を掴むことがメインです。理解は後回ししてください。

 

よって、①と②でとりあえず話の大枠をつかめるようになりましょう。

 



話の途中で分からなくなってしまった・・・

ここで一つ注意です。

 

評論文を読んでいると、途中で理解が追いつかなくなることがあります。これは誰でも起きます。そして、そこで諦めてしまいます。

 

これがいけません。

 

最初の方に筆者の主張が置かれているので、この部分でつまずいていることが多いのです。その説明を後ろでしてくれるはずですので、そこで諦めてしまっては元も子もありません。わからなくても「あとでわかればいいや」と思って先に進んでください。

 

最後まで読んで分からなかった場合は、何度か戻ってなぞり読みをしてみるといいでしょう。

 

しかし、2、3回読み直しても分からなければ、あきらめましょう。今のあなたの実力では自力で理解するのは困難です。読解力をあげてから再挑戦するか、教えてくれる先生がいれば、先生に頼りましょう。時間をかけすぎても無駄です。

 



まとめ

さて、いかがでしたか?

 

まずは、何の話をしているのか理解出来ているかを意識します。そして、キーワードを探します。あればラッキー、なければ主題を探しましょう。

 

主題は①タイトル、②筆者の主張を利用してつかみましょう。

 

現代文ができない人でも、順を追って練習すれば、意外と早くつかめるようになります。実際に指導している生徒でも4題くらいやればできるようになるので、ぜひ練習してみてくださいね。

 

まとめ

0 何の話をしているのかを意識する。

1 キーワードを探す。

2 主題をつかむ。

 

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