新学期に向けた塾の選び方 ~塾の種類について~

新学期に向けた塾の選び方 ~塾の種類について~

 

majime
マジマナ

あと1か月半で新学期が始まります。中学、高校に進学されるタイミング、もしくは受験生になるタイミングで塾選びに悩むと思います。

 

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マジマナ

本サイトでは第三者の視点から塾選びについて書いていきます。

 

 

塾の種類

学習塾と一口に言っても、様々なタイプがあります。保護者のみなさんが子どもの頃にはなかったタイプの塾が登場していますので、確認してみてください。次のように区分して確認してみたいと思います。

 

指導形態(集団指導・少人数指導・個別指導・自立学習)

目標設定(補習型・受験型・総合型)

運営形態(個人・大手・チェーン)

 

集団指導

集団指導塾は昔からある形態の塾です。1つの教室に10人以上が集まって学習していくスタイルです。学校の授業スタイルに近いと考えれば良いでしょう。

 

友達やライバルと競い合いながら勉強していくので、競争意識が育ちます。自分自身の学力を高めるために、ライバルに勝つために、どうすればよいのかを考えて育っていきます。自分の順位がはっきりとするので、実力を確認しながら過ごしていくことが出来ます。

 

デメリットとしては、集団授業のため、休んでしまうとその分を自力で取り戻す必要があります。また、途中から入るのもハンデを背負うことになります。入塾と新年度のスタートが同時でないと入りづらいところがあります。

 

他にも競争が苦手な子、マイペースな子は合わないかもしれません。ついていけないまま、ただぼーっと座っていると成績は伸びません。合うか合わないかをしっかりと見極めた方が良いでしょう。

 

少人数指導

1つの教室に4~9人くらいで学習していくスタイルです。集団指導では目が届かなかった生徒にもきめ細やかな指導をすることが出来ます。一人一人の顔を見ながら授業できるので、置いていかれる生徒が発生しづらくなります

 

先生との距離も近いので、コミュニケーションが苦手な子にとっても過ごしやすくなるでしょう。集団授業ほどではありませんが、適度な競争心を育てることもできます。集団授業をマイルドにした感じとなります。

 

デメリットとしては、少人数授業といえど、一斉に進んでいきますので、スタートを揃えないといけないところがあります。ついていけなくなると厳しくなるのも集団指導と同じです。とはいえ、人数が少ない分、取り戻しやすさはあるでしょう。

 

ただし、人数が少ない分、なれ合ってしまう可能性があります。その場合は、競争心が生まれず、ダレてしまう可能性があるのが難点です。

 



個別指導

近年主流となってきた形態です。講師1人に対して、生徒が1~3人程度という形態です。それぞれの学習状況やつまずきにあわせて指導することができるので、一人一人丁寧に見てもらえるというメリットがあります。

 

また、授業は個人個人の進度に合わせて行われるので、年次の途中から入塾しても対応してもらえます

 

デメリットとしては、「個別」と謳っていますが、1対2が主流で、1対1は「完全個別指導」という言い方をしていることがあります。大手では1対3が当たり前というところもあります。また、人手が必要なので、講師のほとんどが大学生のアルバイトという状況です。(社員は校責任者だけというところも)。講師と年齢が近いので相談しやすいというメリットがありますが、ただ雑談で終わってしまう状況も生まれやすいので注意が必要です。

 

また、競争心が育たないという点も挙げられます。マイペースでできるといえば聞こえは良いですが、想定するレベルに到達する前にタイムオーバーという現象も多いので気をつけましょう。

 

 

自立学習

ごく最近になって増えてきたタイプの塾です。一人一人がコンピューターに向かって勉強するタイプ、自習のスケジュールを組んでもらって黙々とこなすタイプがあります。

 

名物講師が授業した授業録画を見て勉強していくタイプが主流でしたが、最近ではAIを活用した自立学習を取り入れているところがあります。学習過程において、間違いやつまずきを分析してくれるので効率的に学習できます。

 

また、自習室+αという形態の塾も出てきました。「授業をしない塾」という売り文句を聞いたことがあると思います。それぞれの状況に合わせて勉強していくので、年次途中に入塾しても対応してもらえます

 

デメリットとしては、自分で勉強していく力が必要であることです。アドバイスはもらえますが、学習内容に関してつまずいたときは、自力で解決する力が必要になります。また、最近になって登場したタイプの塾のため、相場が安定していません。全教科を学べると謳い、他のタイプの塾よりも高い値段となっています。

 




 

補習型

補習型の塾は、学校の勉強の補習タイプです。学習習慣の形成や定期テストの成績を上げることを目的としています。少人数授業や個別指導塾に多い形態です。

 

 

受験型

名前の通り、受験に特化したタイプです。大学受験では予備校をイメージすると分かりやすいと思います。集団指導の塾に多いタイプです。一部完全個別指導を謳っている塾もあります。医歯学系の完全個別指導などがイメージしやすいかもしれません。

 

 

総合型

学校の授業の補習と受験の両方を兼ね備えたタイプです。少人数指導や個別指導でよく見られます。学校の成績を上げて受験に使いたいという場合などに向いています。

 

 




 

個人塾

個人が運営している塾です。地域密着型が多いです。塾長一人のところもあれば、何人かいる場合もあります。それぞれの経験値を持っていることが多く、昔ながらの良さがあります。

 

ただし、先生の数が少ないので、相性が合わないから先生を変えて欲しいという要望が難しくなります。

 

 

大手塾

大手塾は全国展開している塾です。ここでは直営店を指しています。大手予備校で言えば、駿台、河合、東進などが挙げられます。各地域において大手であるところもあります。主要駅周辺を見てもらえれば、大手塾がほとんどあると思われます。

 

受験の情報や過去問分析など、すぐに役立つ情報量が多いです。また授業も効率良く学べるようになっています。信用度合いは高いと言えるでしょう。

 

デメリットは、学費が高いこと、一人一人への目配りが少し弱いところにあります。大学受験の大手予備校に通うと、私立大学1年分がかかると言われています。大手塾になるともう少し押さえられますが、月数万円必要になります。

 

 

チェーン塾

全国展開している大手塾はチェーン塾が多いです。看板を借りて、個人が運営している塾です。そのため、大枠は直営店と同じですが、少しずつ違いがあります。とはいえ、情報量は直営店と変わりませんので、利用する価値はあると言えるでしょう。

 

デメリットは、チェーン塾といえど大手塾と同じ費用が掛かります。また、運営者の考えが反映されるので、儲けに走っている場合はサービスが雑なことがあります。起業家が事業の分散のために運営していることもあり、地方にある大手塾はチェーンの可能性が高いです。

 



まとめ

今回は塾の種類についてご紹介しました。

 

学習サービスの世界も日進月歩で様々な形態が生まれてきています。自分の経験からよく似たものを選ぶ人も多いですが、お子さんの性格は自分とは異なることがほとんどなので、よく考えてみたいところです。

 

続きはこちら 「新学期に向けた塾の選び方 ~相性・立地・学力~

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