古文単語に苦戦中!? 対策方法とは??
古文単語に苦戦中!? 対策方法とは?
古文単語ってややこしいです。
日本語の意味は豊かだからね。今よりも1つの単語のカバー範囲が広いんだ。
どの意味を使えばいいのか分かりません。
現代語訳はあくまでも、今の言葉に置き換えるならばって意味だから、本当は古語のまま味わうことができたらいいんだけどね。
それって高校の教科書だけで出来るレベルですか?
良い指摘だね。確かに、高校で習う範囲では難しいと思います。日常的に楽しみたい人は辞書を頻繁に引いて楽しむと良いね。
じゃー高校生はどうやってやればいいんですか?
そうだね。古文単語として覚えた方がいいのはたくさんあるよね。辞書に載っている言葉を知っておくといいわけだけど、あそこの量は高校生の間では不可能に近い。だからこそ、古文単語帳が役に立つと思うんだ。
古文単語帳もいっぱいありますよね。
そうだね。最近では本当に色々あるんだ。
失敗したくないので、良い古文単語帳を教えてください!
参考書には相性があるので、これが必ず良いとは言いにくいので、私の考えに合った単語帳を紹介しましょう。
古文単語でおすすめの単語帳
昔は古文単語帳といえば数えるほどしかありませんでしたが、今はかなりの単語帳が出ています。それぞれ重要語として収録しているものはほとんど同じすが、細部では異なります。だからといって、全ての単語帳を買ってやるのはもったいないので、1,2冊に絞った方がいいでしょう。
-注意ー
2019年1月中旬。著者板野博行氏が逮捕され、釈放されたニュースにより、Amazonの在庫が一時品薄となっています。今後も出版されるかわかりませんので、絶版が確認され次第削除いたします。
ー注意 以上 ー
マジマナがこれまで古文を指導してきたときに使っていた古文単語帳は「565シリーズ」です。
名前の通り、「語呂合わせ」の単語帳なのです。勉強に語呂合わせを用いることを毛嫌いする人がいますが、折角のチャンスなのにもったいないと思います。
マジマナは高校生の頃、英単語を全てゴロで覚えました。連想記憶英単語っていう古い単語帳があるのですが、それが全てゴロで書かれているんです。それで英単語1600個をクリアできました。1周目が1ヶ月くらいだったので、そのあと、2,3周するのもかなり早く済みました。
なので、語呂合わせの力は絶大だと思います。最初は語呂合わせって覚えにくいです。それは普段そんな覚え方をしていないからです。しかし、慣れてくると、ゴロ思い出せば単語が出るっていう形になってきます。
最初、ゴロは覚えているけど単語が出ないって状態になると思います。その状態から肝心な部分が出てくるまで覚え込むって感じですね。私は単語を覚える際は50個単位で考えます。「5分50個」テストをするからです。なので、ゴロゴも11日か12日で終了します。1ヶ月あれば2周できるのがいいところです。
語呂合わせを使うことになれてくると、何も使わずに覚えたことよりも、頭から引き出すのが速くなります。これは試験中も使えるので便利です。ただし、ゴロを思い出して解いているうちはまだまだです。そのうち、ゴロなしで出てくるようになるまで繰り返すのです。
あとは、ゴロについて文句言う人は、「一つの意味しか覚えられない」という人がいます。しかし、これはおかしな話で、羅列型の単語帳でも、最初から全ての意味を同時に覚えるって難しくないですか?やったとしても時間が掛かるし、2周目3周目までに時間が空きすぎて、また覚え直ししないといけませんよね?
それに私は、ゴロゴは一つ目の意味を覚えるために使っても良いと思っています。複数覚えられるものがあるので、それをそれで覚えれば良いでしょう。しかし、何度も繰り返していくうちに一つ目の意味は確実に頭に入るでしょう。その後、二つ目三つ目を覚えれば良いのです。ゴロゴで覚えても良いし、気分を変えて2冊目の古文単語でやっても良いと思います。
ゴロゴと違う単語帳となると、イメージで覚えられるものが良いのでは無いかと思います。
ビジュアル古文単語もなかなかいいでしょう。これは私が学生の頃には存在しませんでしたが、いくつかやってみた単語帳の中では、これが非常に良いなと思いました。一つの単語をイメージで覚えられるので、どんどん繋がっていきます。
ただ、単語テストとしては使いにくいので、大人数を相手するときには使えません。ちょっと不便なので、高校で採用されることは少ないと思いますが、個人的に覚えるのであれば非常にいいと思います。
理想として、ゴロゴで一つ目の意味を頭にたたき込んだら、ビジュアル古文単語でイメージをしっかりとリンクさせておくといいでしょう。
あくまで、単語は素早く思い出せなければ本番では使えません。ゆっくりと思い出せる程度ではダメなのです。何度も繰り返して、速く出てくるようにしておきましょう。単語帳を使うのならこの二冊を勧めます。
単語帳はたくさん使うよりも1,2冊を集中的にやったほうがいいんですね。覚え込むくらい使い込む。これが大事なんですね。
古文単語はセンターのため? いくつ覚えられればいいの?
古文単語帳をおすすめしましたが、やっぱりあの二つは嫌だなって人もいると思います。相性が合わないっていうパターンもあるでしょう。そのために単語帳の選択肢が山ほどあるのですから。
では、その場合、何を基準に選べば良いのか考えてみましょう。
おそらく古文が最も使われるのは「センター試験」だと思われます。文系の国公立の2次試験、私大の一般入試で必要になります。理系の人は「センター試験」が中心になるでしょう。
なので、まずは「センター試験」を中心に考えれば良いかと思います。「センター試験+アルファ」ですね。
センター試験に間に合わせるためには、どれくらいの数が必要かというと、多いほど良いという答えになります。古文の文章を読む際には、たくさんの古語を知っておいた方が有利なのは有利ですからね。ですが、語数的には、500~600語かと思われます。これくらいは最低限やっておいた方がいいです。300語程度でプッシュしているのもありますが、カバーしきれていません。
単語帳ではよく「的中率」を載せているものがあります。300語程度の単語帳で的中率80%!って謳っていても、600語程度の的中率50%に敵わないんです。300語の80%は240語、600語の50%は300語。ということになります。数字に弱い人はだまされやすいので気をつけてください。少なくとも、300語程度の単語帳は載っていない語が多くなりますからね。
ということで、私は600語くらいを推しています。英単語1600~2000語に比べたら1/3程度です。センター試験では覚えた者勝ちみたいなところがあるので、さっさと覚えて得点源にしておくのが良いでしょう。特に理系の人は3年生になってからでは厳しいので、1,2年の間にやっておきましょう。
理系の人は三年生になると、数学や理科に集中しないといけなくなるので、古文が後回しになっちゃうって聞きました。だから二年生までに仕上げておくといいんですね。
さいごに
今回は古文単語について説明してみました。古文意識調査でも単語で苦しんだ人が非常に多かったので、需要があるのかもしれません。
本当は覚えた方が良い単語は、辞書に載っています。しかし、それを一つずつピックアップしていくのは大変です。それをしてくれたのが、単語帳です。つまり覚える量を圧縮したのが単語帳なのです。
その単語帳の量が多いといって、やらない人がいますが、簡素化されたものを難しいと思って手をつけないというのは、どんどん出来なくなっていくことになります。単語帳くらい余裕だって思えるように記憶力を鍛えていきましょうね!