現代文ができない!高2で目覚めた私




現代文ができない!高2で目覚めた私

 

ひかり
ひかり

現代文って他の教科と違って、取り返しがつかないような点数を取ることはないけれど、いまいち高得点も取れないですよね。

majime
マジマナ

そうだね。なんとなくある程度の点数は取れてしまうよね。だから危機感も生まれない。けれど、誰かと比べることがあると、「あれ?できていないや」って気付くんだよね。

ひかり
ひかり

そうなんです。模試を受けたら、全然点数が取れなくて・・・・・・偏差値も50なかったんですよね。

majime
マジマナ

偏差値50がないということは平均以下ってことだから、実はピンチなんだって気づかないといけないね。

林太郎
林太郎

現代文って偏差値が40くらいの時もあれば、60くらいの時もあるんですよね。本気を出せば、偏差値60ってことだから安泰かな。

majime
マジマナ

現代文の偏差値の波が5以上ある人を、「ギャンブラー」って呼んでいます。林太郎くんは20もあるんだよね?本番で必ず60出せるの?私はそういう場合、低い方の偏差値だと思った方がいいと思っています。そう思って勉強した方が危機を脱せる可能性がありますからね。

林太郎
林太郎

うぅ、ギャンブラーですか。受験をギャンブルにしたくはないな。

majime
マジマナ

偏差値の波があるうちは、まだ勉強が確立していない証拠だよ。現代文のページでは、勉強方法を含めてお話をしていこう。今回は勉強方法をどうしたのか、私の過去を交えてお話ししましょう。

 

現代文にできないことに気づいたきっかけ

私は、現代文ができないことに高校2年生の時に気づきました。

 

ある日の授業での出来事です。現代文の先生がみんなから舐められていて、なかなか授業が成立しませんでした。50分のうち20分くらいしか授業が進みません。そんな状況だったので、私は一人で本文を読んで理解を進めていました。妨害する気もなければ、止める気もありません。先生の仕事だと思っていたからです。

 

その時の題材の名前は忘れてしまいましたが、日本の建築様式と西洋の建築様式を比較して述べていくものでした。今でこそ、対比構造の現代文だったとわかるのですが、当時の私はそんなことを意識することはありませんでした。

 

本文を読んでいて次のような言葉が何回か出てきました。「私は西洋に行ったことがあるのだが」「私が西洋で体験したのは」。これを見て、「自慢話か」と思いました。「こんな自慢話をなんで教科書で読まないといけないんだ?」そう思いました。

 

そこでふと思ったのです。「私は、私の感覚で不満を感じているけれど、教科書に載っていて、先生が授業の範囲として選んでいる。少ないながらも黒板を使って説明していて、周りの友達は自慢話だって思っていない。そうなると、おかしいのは私ではないか?」こういう結論に至りました。

 

私の感覚は現代文に向いていないということです。そういえば、模試では偏差値55くらいでしたので、特に悪いということはなく、気にしていませんでした。そのうち上がるだろうと。しかし、偏差値60を超えている人が同じクラスにはゴロゴロいたのです。

 

これは、現代文ができていないということじゃないか、と思いました。周囲の友達に現代文はどうやったらできるのかと聞いてみましたが、何もしていない、わからないという状況でした。

 

先生にも聞きに行ったのですが、問題を解くしかないよと言われました。でも、読み方が間違っていたら、どんなに解いても間違えてしまうのではないかと思ったのです。

 

そこで、本屋さんに向かい、現代文の勉強方法を探しました

 

ひかり
ひかり

先生が現代文の勉強を始めたのはヤバイという気づきからだったんですね。

 

 



出会ったのは出口汪先生の実況中継!

本屋さんに行って現代文のコーナーを見たのですが、いろいろな問題集が売っていました。どれがいいのかも分かりません。手当たり次第見てみました。その中で、出口汪先生の本がやりやすそうかなと思いました。いくつかあったのですが、1冊にまとまっているものを買いました。

 

それをやったのですが、よく分かりませんでした。これでどうやって出来るんだ?って思いました。普通ならそこで諦めると思うのですが、本屋さんで見ていたのです。当時4冊に分かれていた、出口先生の実況中継を・・・・・・お金がかかると思って一冊版を選んだ自分が悪いと思いました。方法を理解するためには、きちんとやらなくちゃいけない。そう思って、すぐに本屋さんに行って実況中継を買いました。

 

実況中継の1講を1時間でやることにしました。問題を解くのに20分、解説を読むのに40分です。そうやって毎日コツコツとこなしていきました。いろいろな注意ポイントが書いてあって驚きでした。本文に忠実になるということが当時の私にとって衝撃でした。当たり前だけど、忘れがちなんですよね。

 

現代文の問題を解く時、本文から1度目を離し、問題を見ます。その瞬間、頭の中で本文の情報は覚えやすいものに切り替わっているのです。だから、そのまま解くと、自分の頭の中の情報になっているので、間違えてしまうのです。

 

そのことを何度も言われて解いていくので身につきます。実況中継が終わった後は、出口先生のレベル別問題集をやりました。1から6まであったので全て解きました。いちいち考えなくても、きちんと本文に忠実に読めるようになるまでやりこみました。

 

この段階で、基礎からセンター試験レベル、国公立の2次試験レベルの記述まで一気にやったのです。これを高2の夏休みまでに終えました。夏休み明けに校内の実力テストがあったのですが、現代文が98/100でした。まさかの漢字ミス。でも、学年トップでした。問題は早稲田の過去問から取ったと言っていたので、受験レベルに対応できるようになっていました。平均点が40点くらいしかなかったので、偏差値がすごいことになっていました。

 

英語や現代文などの文章題は少しずつ復習をしておけば、極端にできなくなることはありません。暗記系だとすぐに忘れてしまうかもしれませんが、身につければ一生ものです。先にレベルアップを図ったので、高3になってから焦らずに済みました。そして、私にとっての最大の武器になったのです。

 

林太郎
林太郎

集中して取り組んで成績を上げたのですね。成績が落ちにくい科目を先に上げてしまうのも勉強の一つの手段ですね。

 

 



さいごに

今回は私の体験談をお話ししました。現代文がとりわけできるわけでもなし、できなくもないという状況でした。恐らく取り組む参考書は自分に合うものを選べばいいのですが、そこには「本文の読み方」をきちんと書いているものを選んだ方がいいでしょう。

 

私たちは小学校に入学してから、授業で文章を読んできました。小学生の頃は学校の先生が手取り足取り教えてくれます。しかし、中学生になる頃から、さっさと授業が進みます。高校生になると、それはもう予習で読んでいなかったらわからなくなるくらい速いです。そうなってくると段々とオリジナルの読み方に変わっていっているのです。

 

現代文、とりわけ評論文に関しては、日常では使わない高等テクニックです。それを本人の読み方に任せて授業していくのは危険です。まずは基本となる本文の読み取り方を身につけて、そこからオリジナルが混じった読み方にしていくべきでしょう。

 

でも、現状では右手と右足が同時に出ているような歩き方をしていても、前に進んでいるからいいじゃないかということで、本文の読み方を変な形のまま練習させています。それでは読めない人がどんどん増えてしまうと思うのです。

 

読解力も技術です。自然と身に付けるものというよりも、練習によって身に付けるものだと思って練習する方が、時間もかからず幸せに現代文に取り組めるでしょう。

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