漢文の文法の勉強方法! 作文をすると覚えやすい!




漢文の文法の勉強方法! 作文をすると覚えやすい!

 

林太郎
林太郎

先生、漢文の句形については前回の話でやり方はわかったのですが、教科書に載っている例文が覚えにくいです。

majime
マジマナ

どんな例文を覚えるかで覚えやすさは変わってくるね。都合よくわかりやすいものばかり・・・・・・というわけにはいかないだろうからね。

林太郎
林太郎

先生は高校生の時、漢文をどうやって覚えていったんですか?

majime
マジマナ

私が高校生の時、漢文の勉強をしようと思って、「飯塚漢文入門講義の実況中継」を見つけて、それで勉強しました。上下で構成されていて、すごく分かりやすかったです。今は中古でしか手に入らないようですが・・・・・・

ひかり
ひかり

今は手に入らないのなら勉強できないじゃないですか。

majime
マジマナ

そうだね。あの頃は色々と解説本があったけど、今は漢文の需要が減ったからか、解説本は明らかに減って、問題集が多くなってきたね。

ひかり
ひかり

では、どうやって勉強すればいいんですか?

majime
マジマナ

そうだね。今回は漢文の句形の勉強を助ける方法を説明してみよう。

 

実況中継の方法

私が勉強に使った飯塚先生の実況中継は、漢文が「チンプン漢文」の状態の人向けでした。なので、非常にわかりやすく面白く書かれていました。(私は面白いと思ったのですが、友人は面白くないと言っていました。あくまで個人の感想です。)

 

基本的には漢文の句形の教科書と同じような構成だったのですが、説明の仕方が秀逸でした。飯塚先生の説明で使われる例文は「現代を基にしたもの」だったのです。

 

今は手元に本がないので確かめることができないのですが、強烈にインパクトに残っているワードがあります。

 

「銀玉」

 

さて、これは何を指しているかわかりますか?確かこの単語は最初の方に出てきたと思います。確か、「銀玉に行く」というような例文だった気がします。

 

これは、「パチンコ」だったのです。漢文の世界にパチンコはありませんので、そんなワードは登場しません。だから、飯塚先生の創作ワードです。飯塚先生は例文の大半を、先生自身が主語の例文を用いていたのです。「飯塚は〜」と言った感じの例文になるのです。

 

それが面白かったのです。漢文のワードではなくて、現代に当てはめたものが出てくるので、これは一体何を意味しているのだろうって考えるきっかけになったのです。その癖がそのまま問題を解く上でも役に立った感じでした。

 

飯塚先生のようにいくかわかりませんがいくつか問題を出してみましょうか?正解は最後に発表しますね。

 

  • 超店
  • 便利店
  • 電子箱
  • 電脳箱
  • 高層住宅

 

こんなところにしておきましょう。考えてみてくださいね。

 

林太郎
林太郎

なんか分かりそうでわからないような気がする・・・・・・何なんだろう?

 



オリジナル作文

さて、飯塚先生の実況中継のスタイルを説明しましたが、私はこのオリジナル作文で、漢文の力が高まりました。飯塚先生のオリジナル作文を見るうちに、自分もやりたくなってきたんですよね。よく、英語で英作文の上達には英作文をいっぱい作ることだって言われるのと同じだなと思ったのです。

 

そこで私は日記を漢文で書きました。自分のことでもいいのですが、友達の学校での行動を漢文で記していったのです。休み時間に本人に見てもらい、「合ってる?」と、内容と表記と二つの意味で確認していました。友達は漢文を作ることはしませんでしたが、ある程度は読めたので、見てくれたのです。

 

私は覚えた句形を使って、ふんだんに作っていきました。半年くらいは続けたと思います。そうするうちに、自然とよく使う句形はマスターしてしまいました。少しくらい複雑になっても読めました。使うときのほうが難しいからです。

 

このオリジナル作文は勉強の時にも使えます。私が実際に漢文を教えるときは、きちんとした例文ではなくて、オリジナル作文を使います。高校生にとって身近な内容の方が伝わると思ったからです。もちろん、理解してもらった後は、きちんとした文章の中での使用例を見てもらいます。いきなり見せると難しく感じるので、その前にワンクッション置くイメージです。

 

なので、みなさんも、どんどんオリジナル漢文を作り出していいと思います。表現しようと思ったとき、どんな漢字が使えるのかを考えていくうちに漢字の勉強にもなりますし、使いたい漢字を探すことで、語彙力も上がってきます。できれば例文はオリジナルで揃えて覚えやすいものにするといいかもしれませんね。

 

ひかり
ひかり

まずは書いてみることですよね。漢文日記かあ。どんなのになるのかな。

 



さいごに

さて、今回はオリジナル作文について書きました。これが定着してくると本当に漢文ができるようになります。また、漢文って結構日記書きやすいなあって思います。昔の貴族の男性は公式記録として日記を残すときは漢文を使っていましたからね。当然です。

 

途中にあった問題の答えを発表しましょう。

 

  • 超店 → スーパー(スーパー マーケット)
  • 便利店 → コンビニ
  • 電子箱 → テレビ
  • 電脳箱 → パソコン
  • 高層住宅 → マンション

 

でした。パソコンの電脳は今でもよく見かけるので、もしかしたらピンとしたかもしれませんね。

 

そういえば、明治時代に西洋から言葉が入ってきたとき、日本語で理解するため、漢訳したのはご存知でしょうか?今みたいにアルファベットやカタカナで捉えるのではなく、漢訳したのです。それくらい理解するためには漢字が有効だったわけですね。みなさんも周りにあるものを漢字で表してみると、漢文に対して愛着が湧くかもしれませんね。

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