03 勉強法! 漢文の予習・復習のやり方
勉強法! 漢文の予習・復習のやり方
漢文の予習って面倒ですよね。古文よりも一手間多くないですか?
それは、「本文写し」「書き下し文」「現代語訳」「語句調べ」って感じかな?
そうです!大変ですよ!!
古文と違って漢字ばかりだし、書くのは大変だよね。
先生、まさか、これも予習段階で手抜きできるんですか?
ふふふ。気づきましたか。その通りですよ。さて、その話をしていきましょう。
漢文の予習の範囲とは?
漢文の予習の範囲は、「本文(写し)」「書き下し文」「現代語訳」「語句調べ」になるでしょう。本文は別に写さなくても良いと思います。写したい場合はパソコンで打っておくと便利です。これも許可がもらえそうなら、そうしましょう。
さて、残りの部分ですが、『新釈漢文大系』を使うと楽チンです。これも古文と同じで、本文、書き下し文、現代語訳、語釈がそろっています。ただし、これは古文よりも少し技術がいります。教科書を見れば漢文の作品名は分かるのですが、その作品どこから取っているのかがわかりづらいのです。
今ではインターネットがありますから「作品名 + 出だしの漢字5個くらい」を入力すると出てくるでしょう。そのままネットの情報でもいいやと思う人もいるかもしれませんが、漢文は結構書き下し文や訳が違うことが多いので、『新釈漢文大系』を引いておくと無難でしょう。
ただし、「書き下し文」だけは自力でやった方がいいと思います。なぜかと言いますと、書き下し文は、人によって結構違うからです。『新釈漢文大系』の書き下し文と教科書の書き下し文が違うということは良くあります。教科書の方が勉強しやすいように、送り仮名や返り点が簡単になっているのです。
書き下し文は、送り仮名と返り点のルールに従うだけですから、自力で出来ましょう。書き下し文すら出来なければ、問題を解いたり、入試を突破したりするのは難しくなってしまいますからね。
漢文にも古文の時と同じような本があるんですね。知らなかったです。何でも情報を知っていると有利になりますね。
漢文の復習のやり方はこれだ!
漢文の復習は簡単です。「教科書の本文を音読する」です。教科書の本文には何も書き込まない方がいいです。その何も無い状態をスラスラと読めるようになることが大切です。つまり、書き下し文をスラスラとできるということになります。
スラスラと読めるようになったら、その後に、文法や語句を覚えていきましょう。できれば本文の中で覚えておくといいでしょう。
また、少し難しい漢字があれば、書いて練習しておいてください。書くのが難しい漢字と、文法的に重要な漢字はしっかりと書いて練習しておきましょう。漢文でよく言われるのは「句法」です。使い方の決まった漢字があるので、そのルールをしっかり覚えておく必要があります。
漢文の予習と復習の割合は古文と同じように、復習に重点を置きましょう。予習と復習の割合は、「2:8」くらいが良いでしょう。予習はさっさと済ませて、復習に力を入れるのです。古文と漢文は同時進行することが少ないので、どちらか一つずつになると思いますので、古文と同じような手順で行うようにしていきましょう。
復習がメインなんだな。古文と一緒だから覚えやすい!
さいごに
漢文は古文と同じようにできます。漢文の本文を書き下し文にした段階で、古文と同じように読み解くことになりますからね。
最近では、漢文の授業をあまり行わなくなってきています。センター試験を受ける人がいないと、短い漢文で済ましてしまう場合もあります。しかし、漢文というのは今の私たちの文化を創った基盤とも言えるものです。
日本語で使う、ひらがな、カタカナ、漢字は、中国からやってきたものを日本人が取り入れたものです。そういう意味で、漢文の役割は非常に大きいです。
古文の世界でも、漢文は貴族男子にとっては当たり前の教養でした。なので、文学作品にも漢文の影響を受けたものが多いです。女性と言っても、清少納言や紫式部は漢文の知識がありますので、漢文の世界の話が出てきます。そういう意味でも、有名どころはしっかりと押さえておきたいですね。
漢字ばかりでアレルギーを起こしてしまう人もいるかもしれませんが、頑張って慣れていってください。本当の病気のアレルギーは摂取すると危ないですが、漢文アレルギーの場合は、接触回数を増やして苦手意識を追い出せれば大丈夫になりますから!
予習・・・・・・新釈漢文大系を使って楽チンに予習。
復習・・・・・・本文をスラスラ読みながら、重要事項を思い出していく。
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