漢字検定を受検すること

漢字検定を受検すること

 

漢字検定(略して漢検)は多くの人が知っている有名な検定のひとつです。中高生のみなさんの中には、学校から取得するように奨められた人もいるでしょう。

漢検の概要、取得を奨められる理由を説明します。

 

漢字検定とは

公益財団法人 日本漢字能力検定協会が実施しているものです。

10級から1級まであります。1級と2級にはその間の準1級、準2級がありますので、12段階に分かれています。

出題範囲も決められていますので、自分のレベルに合ったものを選びましょう。

(参考 漢検HP「各級の出題内容と審査基準」)

 

検定試験は、公式会場では年に3回実施されています。また、各学校や塾など準会場でも実施されますので、案内をよく見ましょう。

7級から2級まではCBT受検ができます。検定結果も早く出ますので、資格欄に記入したいけど時間がない!という人向けです。

(参考 漢検HP「漢検CBT受検」)

漢字検定の合格率

漢字検定の合格率は漢検のHPで確認することができます。

(参考 漢検HP 「平成29年度受検データ」)

中学生の目安となる3級で約50%です。高校卒業程度の2級で20%強です。

 

これはさらに上の級や国家試験に比べると合格率が高い方です。高校生は3級に受からないと学習面において支障が出てくるかもしれません。

 

2級の合格率は20%台ですが、学校単位で強制的に受けている数値も含まれていますので、漢字検定の勉強をきちんと行い、対策をたてている人の合格率はもっと高いと思われます。超難問ではありませんので安心してください。

 

漢字検定を履歴書に書きたい

中学生の場合は高校受験、高校生の場合は大学受験や就活などで、願書や履歴書を書くことがあります。

その時に「資格欄」があります。色々な資格がありますが、漢検も立派な資格として書くことができます。

しかし、級ごとにレベルが変わりますので、年齢相応の級を書いた方がいいでしょう。

 

例えば、大学受験の際に「漢検3級」と書くと、(中学レベルしか出来ません)とアピールしているようなものです。出来れば2級以上が望ましいです(場合によっては準2級も可)。

 

履歴書に書く場合は状況と照らし合わせて級を取得しておきましょう。

 

漢字検定で優遇される?

漢検を取得することで有利になる場合があります。漢検協会もその調査を行っています。

(参考 漢検HP 「調査・データ」)

 

高校受験に有利になったり、推薦入試の応募条件になったりします。高校在学中に取得すると単位として認められる学校もあります。

自分が受験する学校の入試情報や、在学中の学校で単位認定されるか、確認しておくとよいでしょう。

 

生涯学習としての漢字検定

学生のみなさんは日々の勉強が忙しく、検定試験も慎重に選んで受験する必要があるでしょう。しかし、社会に出たあと、またはリタイアしたあと、何か勉強したいと思ったとき、漢字検定は挑戦する価値のあるものになります。

 

私たちは日常で漢字を使って生活をしています。「生活語彙」と呼ばれ、個人個人の学力レベルによって異なります。スマホが普及し、エンタメもニュースも個人が自分の好きなものを選ぶので、生活語彙が発達しない環境になってきています。

 

そのため、新聞、テレビ、書籍も語彙力を下げてきています。視聴者を取り戻すために必死なのです。

 

しかし、その状況になれてしまうと、自分よりも生活語彙が高い相手と接触する機会で困った状況になる場合があります。その相手が大切な取引先の人や何かを習うのに教えてもらう先生だと、相手の言っていることが分からず、相手の意としない行動をしてしまい、相手から「この人は常識のない人だ」と思われてしまいます。

 

そういった事態を防ぐためには、漢検の勉強をして、生活語彙を高めておくことが有効です。教養として一定の水準をキープすることもできます。

 

漢字が苦手な人も練習次第では語彙力を高められます。少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか?

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