小論文の書き方 やりがちなミス20 体言止め
小論文の書き方 やりがちなミス20 体言止め
小論文の添削を通して、よくあるミスを紹介していきます。自分の小論文でやってしまっていないか確認してみましょう。
体言止め
これまで国語の授業をしてきた中で、トップを争うほど知名度の高い表現技法が「体言止め」です。学力的にしんどい生徒が多いところでも知られています。
しかし、意外と名前と表現の仕方しか知らない人が多いです。この表現技巧がどのような効果を持つものなのかを覚えていないのです。
体言止め
和歌・俳諧などで、最後の句を体言で終わらせること。余韻・余情を生じさせる効果がある。
(『デジタル大辞泉』小学館)
文末を体言(名詞)で終わらせる表現であることは知られているのですが、「余韻・余情」を出すためのものというのは知られていません。基本的には和歌や俳諧で使用されていました。現在では日記などで使用してもよいと思われます。
小学校では日記を書くことが多いですし、中学校でも感想文が多いため、体言止めは推奨されていたと思います。
しかし、高校生になって必要になる小論文は性質の違う文章ですので、体言止めは基本的に使わない方がよいです。癖で使ってしまう人がいますので、注意しておきましょう。