古文の現代語訳が知りたい?検索の仕方が大事!!
古文の現代語訳が知りたい?検索の仕方が大事!
古文って日本語なのに難しい・・・訳を知りたいからついネットで検索してしまいます。
現代語訳を調べるのは別に悪いことじゃないと思います。学校の授業では、よく自力で訳しなさいって言われるようですが、教科書レベルのものは先に訳を知っておいていいと思います。
えっ!?良いんですか?
ただ、出来れば書籍がいいですね。現代語訳と語釈が充実している、『新編日本古典文学全集』(小学館)あたりがいいでしょう。
ここで載せたらいいんじゃないですか?
今後、取り上げようと思いますが、書籍の情報には敵いません。あくまで参考に出来るレベルになると思います。
書籍で先に手に入れておくと授業が非常に楽になりました。
だよね。書籍のコピーを取るのならいいけど、ネットで検索する場合は注意が必要なんだ。
そういえば、「古文 訳」で入れても出てこないのもあります。
そうだね。出てこないものもあるだろうね。それに出てきても教科書と対応していない箇所の時もあるから注意が必要だね。
そうなのか。じゃーどうやって検索したらいいんですか?
今回はネットで検索する場合の注意点を紹介しておきましょう。
古文の本文を打ち込んで検索してみたら・・・・・・
古文の現代語訳を手に入れようと思ったとき、教科書の本文の一部を打ち込んで検索することがあると思います。ある程度のフレーズを入れれば出てくるだろうと思って調べると、現代語訳ではなく、本文ばかりのページや、元の資料のページが出てきます。
これは一昔前にはなかった現象です。これはなぜかというと、国文学の世界でもIT化が進んでいて、図書館に収められていた蔵書がネット公開されるようになってきたからです。教科書に載っている文章は有名どころの作品ですから、「写本(元の資料)」が検索に引っかかってきてしまうのです。
では、どうやって検索したらいいのかというと、「作品名+見出し+現代語訳」という組み合わせがいいでしょう。作品名は『 』で書かれている分です。『宇治拾遺物語』や『伊勢物語』といった感じです。見出しというのは教科書の最初に書いてあるものです。たとえば、高校一年生で習う最初の題材に「児のそら寝」があります。これを作品名だと思って検索する人が多いですが、これはあくまで見出しです。作品は『宇治拾遺物語』なので間違えないようにしましょう。
ただ、最近は現代語訳を載せているサイトが増えてきていますので、「見出し+現代語訳」でもそれなりにヒットしてくるでしょう。現役の教師や退職した教師が載せているサイトもあります。そういう場合は、現代語訳が指導書の訳に近くなっているので、学校のテキストから外れにくくなっていると思います。ただし、古い指導書を元に作られている場合は、学説が変わっていることがあるので、注意が必要です。
古文の本文を打ち込んでしまうとうまく検索できないことが多いので、「作品名+見出し+現代語訳」をしっかりと判別できるようにしていきましょう。念押ししておきますが、ネットでの検索もありですが、できれば書籍で情報を手に入れるようにしてください。
作品名と見出しってあまり意識していなかったな。ちゃんと見てみよう!
古文の意味が知りたくて検索しているのに・・・・・・
古文の現代語訳の検索方法は上記の通りにやってもらえば、ある程度は見つかると思います。そういうサイトが増えています。教科書レベルは訳をゲットして、理解しておいて授業で大切な事柄をノート出来るようにしておけばいいと思います。
古文の意味を検索していると、意味では無くて、単語の説明や練習問題が見つかると思います。これも利用して良いと思います。
古文の作品を扱うときに気をつけないといけないのは「習う時期」です。一年生の初期の頃なのに、検索して出てきた問題に「敬語」が出てきても出来ないです。その場合は、問題が適切なレベルとは言えないでしょう。(一年の最初なら歴史的な仮名遣いや用言までくらいでしょう)
定期テスト対策として、内容に関わる問題をやっておくのはいいですが、文法は学校の授業を大切にして、出来るようにしていきましょうね。
あと注意が必要なことは、古文の訳をみても意味が分からないことがあると思います。現代語訳と呼んでいますが、一昔前から同じ書き方なので、現代では少し難しく感じるかもしれません。現代語訳をかみ砕く必要があると思っています。
よって、現代語訳を手に入れて終わりにならないようにしましょう。現代語訳を読んでも分からないところを学校の授業の説明で理解するのです。日本語の表現として、訳が成立しているので、その書き方に慣れる必要があります。訳を読んでも意味が分からないのは、訳が悪いのでは無く、読み手の知識不足が原因です。補っていって読めるようにしていきましょう。
ネットの情報も有効だけど、実際に習っている範囲と合っているかどうかを確かめる必要があるんですね。
さいごに
さて、現代語訳の検索について書いてきました。現代語訳を手に入れるのは反対では無いので、ぜひ手に入れましょう。第一優先は書籍です。それがダメなら、ネットで探すのがいいでしょう。
現代語訳を探して頼ってばかりでは自力で読むことが出来ないと言われそうですが、それは問題集で練習すれば良いのです。誰も学校の教科書だけで受験するわけじゃ無いですから。練習する機会はきちんとあるので、教科書は気にせず、ガンガン訳を利用していきましょう!