勉強法紹介 『東大首席が教える超速「7回読み 勉強法」』②

勉強法紹介 『東大首席が教える超速「7回読み 勉強法」』②

 

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メリット・デメリット

この点に関しても、それぞれのサイトで大きく触れられていますが、改めて私の視点で書いておきます。

 

メリット① 心理的ハードルが低い

メリット② 記憶定着のメカニズムに合っている

メリット③ 達成感を味わえる

 

メリット①は最も効果が高いのではないかと思います。理解しやすい参考書からトレーニングをしていけば、教科書レベルの文章も対応できるようになると思います。難しさは最後に寄せていますので、ハードルの低さはピカイチです。

 

メリット②は記憶のメカニズムという観点から優秀だと思われます。エビングハウスの忘却曲線が有名ですが、脳は1日経てば多くを忘れてしまいます。必ず復習をしないといけません。この方法では、何度も読み返すので、思い出す作業が一緒に出来ます。特にキーワードや説明の多い語は初期の頃に捉えているので、重要語句を覚えることができます。

 

メリット③は気持ちの問題ですが、学習を続けていく上では大切です。参考書は1度仕上げるだけでも達成感があります。しかし、ゆっくりやっていると、1度完成した頃には最初の方を忘れてしまっています。達成感と同時に、やり残した感じが残ってしまいます。しかし、7回読みでは、テキストの内容が頭に残っていますので、達成感を大いに感じることができます。これは、学習を継続していく上では、大きなモチベーションとなるでしょう。

 

 

デメリット① 時間がかかる

デメリット② どこまで出来たかが分からない

デメリット③ 挫折するとダメージが大きい

 

デメリット①ですが、理解出来るのが後半になってからなので、時間がかかります。学校の定期テストは範囲が狭く、前から順にやっていくので、不向きでしょう。しかし、入試を受ける場合は、全範囲からの出題となるので、長い目で見れば時間は掛からないのかもしれません。

 

デメリット②は、今どれくらい出来るのかがわかりません。読むことが中心なので、インプットが中心となります。アウトプットは独自で取り入れておかないと、いざ問題となった時に解けない可能性が高いです。

 

デメリット③は、最後までやりきれば、全体が頭に入った状態で完了しますが、途中で挫折すると、全て中途半端に終わってしまいます。また短期間に7周する必要がありますので、ダラダラと日をあけてしまっても中途半端になってしまいます。

 



私なりの改造

7回読むことは記憶定着の観点からも非常に有効だと思っています。ただし、私の場合は、理解出来なかったことは記憶の片隅にも残りません。理解しない読みの1~3回目が無駄になってしまいます。そこで、私は次のように活用しています。

 

1回目→ざっと読む。理解出来ないところがあってもとりあえず読み進める。ただし、言葉は一つずつ確認しながら読む。

 

2回目→1回目と同様。1回目分からなかったところが理解出来ることもあるので、ラッキーくらいに捉える。

 

3回目→理解出来たところを軽く読みながら、理解出来なかったところをじっくりと読む。それでも理解出来なかったところには印を付けておく。

 

4回目→理解出来たところは軽く読みながら、出来なかったところに再挑戦する。このときは調べて理解を深める。

 

5回目→何が出てくるか先を思い出しながら読む。

 

6回目・7回目→ページの最初の文字を見たら、要旨を思い出し、キーワードも思い出す。その後答え合わせをする。(頭の中で)

 

 




 

さいごに

万人に共通する完璧な方法はないので、この方法も有効な手段となる人とそうではない人がいると思います。

 

ただし、受験生であれば一度は試してみると良いかもしれません。特に読んで学んでいく科目はいいと思います。社会や理科など用語を理解する前に全体像を掴み、ある程度の単語を頭に入れておくなど。ただし、国語のように理解を要求されるものはあまり向かないでしょう。また、英語も読むことができないと難しいので、教科との相性があると言えそうです。

 

 

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