小論文の書き方講座④ ー原稿用紙と文字数ー
小論文の書き方講座④ー原稿用紙と文字数ー
さて、4時間目の始まりです。今回は原稿用紙の使い方と文字数のカウント方法についてお話しします。
※この記事は2022年09月09日に記事内容を更新しました。
目次
小論文を書く練習には原稿用紙を使おう
小論文の練習をするとき、何に書いて練習しますか?
ノート、ルーズリーフ、レポート用紙・・・罫線だけのものに書いて練習していませんか?
これはNGです。罫線だけだと、文字数を1つずつカウントしないと分からなくなります。また、原稿用紙に置き換えると字数カウントの方法が変わってしまい、字数オーバーになりかねません。
小論文を書く練習をするときは、必ず原稿用紙を使いましょう。
最近では100均でも売っていますし、アマゾンでも手に入ります。ネットでも原稿用紙のフォーマットがあるので、印刷して使ってもよいでしょう。
少し手間かもしれませんが、小論文対策にはかかせません。必ず手に入れておきましょう。
入試で原稿用紙が用いられる理由は?
小論文が入試で課される場合、解答用紙が原稿用紙のフォーマットになっています。この場合、主に字数制限があります。
字数制限がない場合は、罫線になっている可能性が高いです。
さて、この違いはどうして生まれるのでしょうか?
答えは簡単です。文字を数える必要があるかないかです。
原稿用紙は文字を数えやすいです。20字×20行の原稿用紙であれば、1枚で400字になります。解答用紙を変形させれば、20字×40行で800字くらいまで1枚の紙に収まります。
400字、800字、1200字の範囲で字数が設定されることが多いです。原稿用紙はこの倍数になっているので、カウントしやすいという特徴があります。
また、1行20字となっているのも、1文は20~40字程度の長さが読みやすいため、ぱっと見たときに、文字の認識がしやすいというメリットがあります。
こういう事情から、入試小論文では原稿用紙が用いられています。
逆に字数のカウントが必要ない場合は、罫線タイプの用紙を用いるということになります。罫線タイプのほうが、視認しやすいので読みやすくなります。
原稿用紙の字数の数え方
800字以内の小論文のとき、1文字ずつ数えて、800字書いてしまう人がいます。ほとんどの場合、字数オーバーになっています。
原稿用紙の字数の数え方は、次のようになります。
1行の字数×行数
オーソドックスな原稿用紙の場合であれば、20字×行数になります。
そのため、段落を構成するために改行した場合に発生する空白も字数としてカウントします。
小論文を「序論・本論・結論」の構成で書くと、4~5段落構成になります。そのため、空白の発生率が高いはずですので、このルールを覚えておいてください。
国語の問題のマスとは異なります
ここで1つ注意しておきます。
国語の問題を解くときに、字数制限がある問題では、原稿用紙のようなマスが用意されています。このマスに原稿用紙のルールを適応すると減点をくらうことになります。
国語の問題のマスは字数をカウントするのに便利だから用いているだけで、原稿用紙を載せているわけではありません。そのため、国語の問題のマスは実際に1マス1字としてカウントします。
書き始めに1マス空けたり、途中で改行したりする必要はありません。「、」や「。」が一番上のマスに当てはまることもあります。原稿用紙のルールとは異なるので気をつけましょう。
先生のなかにも勘違いしている人がいますが、1マスには1文字しか入れてはいけません。高校入試の採点で見かけますが、最後のマスに「文字+。」を書いている場合がありますが、これは2字カウントになります。
最後のマスに2字入っている場合、「○○字以内で答えなさい」の条件に違反することになりますので、間違いになってしまいます。
原稿用紙と国語の解答欄のマスとは区別しておいてくださいね。
まとめ
今回は小論文の勉強には原稿用紙が必要であることと原稿用紙の字数の数え方についてお伝えしました。
小論文の勉強をノートやルーズリーフでやろうと思っていた人は、今すぐ原稿用紙を手に入れてください!
また、国語の問題のマスは原稿用紙とは異なりますので、注意してくださいね。
まとめ
①小論文の勉強には原稿用紙を使う。
②原稿用紙の字数は、「1行あたりの字数×行数」
③国語の問題のマスとは異なる。
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