漢字検定の目安級について
漢字検定の目安級について
先生、漢字検定を受けようと思うんですけど、何級を受けたらいいですか?
高校生であれば、準2級か2級がいいですね。
どれくらい勉強したら受かりますか?
それはその人自身のスタートラインによるので、なんとも言えません。
とりあえず2級って高校卒業レベルだから、受けたら受かるんじゃないですか?
うーんどうでしょうね。私は2級何もしなくても合格できましたが・・・周りの人や中間層の学校で教えていた時は、上位層以外は落ちていたので、そんなに簡単とはいえないのかもしれません。
そうなんですか。
読み書き以外の出題もありますからね。学校の勉強だけでは無理なところはあります。
どれくらいの級が目安なのか教えてください。
そうですね。よく言われていることですが、改めて漢検の級についてまとめておきましょうか。
中学生は4級~準2級
公式サイトを見れば、各級の目安が書かれているので、そちらで確認できるでしょう。中学生としてあげられているのが、4級と3級です。3級レベルの漢字までが中学生のレベルなので、取れるようにしたいですね。中学レベルの漢字は日常生活レベルの漢字となりますので、取得しておいて損は無いでしょう。
勉強方法は、頻出度別の問題集を買って取り組んで、過去問をやっておけば比較的合格しやすいです。配当漢字を全て覚えることが出来れば良いですが、効率よく合格したければ、良く出来た問題集を使いましょう。
しかし、3級までだと、普通です。中学生としてのアドバンテージになりません。国語が得意、漢字が得意という人は、準2級を目指しましょう。高校在学レベルになっています。しかし、新聞や本で出てくる漢字なので、読書をしている人ならばそれなりに読めると思います。
入試の出願時に、資格を書く欄があると思いますが、4級はあまり書かない方がいいでしょう。3年次で4級と言うことは基準に達していないので、書くのであれば3級以上です。
ということで、以上の範囲の級を取得できるといいでしょう。
中学レベルはクリアしたいなあ。高校生になって3級受からなかったら、反省して勉強しなくちゃ。
高校生は準2級~準1級
高校生が目安になっている級は準2級と2級になっています。この段階から「準」が出てきます。ただ、「準」とあるので、それほど準2級と2級の差が無いと思われがちですが、結構難しく感じるようです。
センター試験や入試の漢字がほぼすべて出来る状態であれば、2級までの読み書きは大丈夫です。しかし、四字熟語や類義語対義語などで引っかかります。どうしても勉強が必要になるでしょう。
私は2級の過去問を1冊買って、試験に行く電車の中でざっとみて受けました。その時にほとんど出来るなと思ったからです。受験での漢字で読み書きは大丈夫でした。評論文の用語で、対義語・類義語は意識していたので問題ありませんでした。四字熟語だけが不安だったので、過去問の四字熟語の解答だけ全部確認しました。結果的には9割くらいできました。
ですから、受験勉強をしっかりとしていれば問題ないでしょう。私は高校2年生の時に現代文の研究をして受験レベルまで上げていたので、できたのだと思います。
しかし、この方法はなかなか取れないでしょう。漢検を受験する生徒を見ていると、基本的な読み書きが間に合っていません。読み書きが安定して得点できるようになって、その上で他の分野も点数が取れないといけません。
そのため、勉強方法は4級3級と変わりませんが、問題集でしっかりと対策を行っておく必要があります。漢検協会のテキストもいいのですが、時間が掛かるので頻出度順のテキストで効率的に勉強しておくといいでしょう。
大学受験の際に履歴書に書こうと思ったら2級がいいですね。しかし、大学のレベルによっては準2級でも書けるでしょう。また、学校によっては2級で単位認定してくれる場合がありますので、目標としても良いでしょう。
漢字が得意な高校生は準1級を目指してもいいでしょう。2級と準1級の壁はものすごく厚いです。しかし、問題集を2,3冊こなせば合格点が取れます。勉強の方法は一緒なので、時間をかければ取れるでしょう。
準1級・・・時間をかけて他の教科が出来なくなったら意味が無いので、調整が必要ですね。
さいごに
準1級を取得したとき2冊の本を完璧に仕上げました。国文学を専攻していた分、アドバンテージはありましたが、初見では15/200くらいでした。1日2時間くらいを4ヶ月行いました。それで何とか取得できました。
ちなみに今は1級を受けていますが、こちらは全く歯が立ちませんでした。最近出題傾向が変わったので、過去問がほとんど通用しなくなり、配当漢字と正面から向き合う必要があります。それでも、挑戦し続けて自分をさらなる高みに持って行きたいと思います。
漢検を受けようと思った心意気がまず素晴らしいと思います。だから、それを結果として残せるように頑張ってくださいね!
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