小論文の書き方講座⑤ ー書く練習と添削ー
小論文の書き方講座⑤
ー書く練習と添削ー
5時間目の始まりです。みなさん、疲れていませんか?疲れていたら適宜休憩をとってくださいね。私はよくこう言います。
「勉強の間の適度な休憩時間は勉強時間とみなして良い」
休憩時間は勉強時間に入れないというのは間違っています。60分勉強して、5~10分休憩して、再び勉強に戻るのなら、その休憩は勉強時間です。もちろん、ダラダラしたり、スマホでゲームしたりして何十分も戻らないのであれば、それは勉強時間ではありません。
ということで、適度な休みはとってくださいね。
さて、今回は「書く練習」とその後の「添削」についてお話ししましょう。
小論文を書く練習に必要なもの
小論文を書くためには、まずは書こうという意思が必要です。そして、書いて練習して上手くなりたい、合格したいという意思を持ってください。人に見せるのは恥ずかしい、書くのが下手だから上手くなってから添削してもらうという気持ちは捨ててください。添削してもらって、何度も書き直すことで上手くなるのですから、下手なうちから見てもらいましょう。
まずは気持ちが大切です。それを持った上で、実際に必要な物を考えていきましょう。
問題(過去問、問題集、テーマなど)、
原稿用紙、解答用紙のコピー(あれば)、
シャーペン、消しゴム、メモ帳、タイマー
これくらいでしょうか。まずはやはり書くためのお題が必要です。過去問が一番いいでしょう。いきなり過去問では難しかったり、受けたい大学が決まっていなかったりした場合は、小論文の問題集があるといいでしょう。それも、用意できないのであれば、ネットでもテーマは探せますし、大抵の学校では小論文の問題集や過去問題集があるので、そこから出題してもらうと良いでしょう。
さて、実際に書いていくわけですが、これまでの講座で注意したことを思い出しながらやってみてください。ただし、その際には必ず「時間を計る」ことを忘れないでください。
文章を書くのは慣れてくると簡単です。スラスラと書けるようになりますが、気づくと時間があっという間に経ってしまいます。入試の小論文は時間制限が設けられていますので、その時間内で行わないといけません。
問題文を読む時間 → 筆者の主張を書き出す時間 → 自分の意見を考える時間 → キーワードを書き出す時間 → 構成を考える時間 → 実際に書く時間
という風に、時間が必要です。つまり、80分の試験時間だとしても、80分全てを書く時間にはあてられないわけです。よって、時間を計りながら書く練習をして、どれくらいの時間で書けるのかを知っておく必要があるのです。
書く時間が分かるようになったら、課題文にかけられる時間がはっきりしてきます。読み取りに時間が掛かるようでしたら、読解の練習もしないと書けません。そのことも心得て練習していきましょう。
小論文を書いたら先生に見てもらう
さて、時間を計って小論文を書いて練習ができたら、次はどうしますか?書けたからそれで終わり……なんてことはいけませんよ。もったいないです。折角の上達するチャンスをドブに捨てるようなものです。
文章を書いたら「推敲(すいこう)」しましょう。誤字脱字がないか、文意が通らないところがないか、そういうことを見直して書き直すのです。本番では原稿用紙に書いてしまってからでは消して書き直せませんので、できる限り事前の準備で文構成は仕上げておきましょう。誤字脱字くらいしかチェックする時間はないでしょう。
しかし、練習の時は、1度目に書いた文章を元に、推敲して、よりブラシュアップした文章を書き直してみましょう。そうすれば2枚目ができあがります。そして、1枚目と2枚目を持って、先生に添削してもらいましょう。どちらが1枚目でどちらが2枚目かはっきりさせておきます。そして、推敲したことを伝えてください。
これまで、一回目で推敲して持ってきた生徒はほとんどいませんでした。というよりも推敲そのものを知らなかった生徒が多かったです。文章を書く際には必ずやるべき工程です。推敲なしはあり得ないのです。
あとは、添削してもらう先生をどうするか、ですね。多くは国語の先生に頼むことになるかと思います。しかし、学校の先生も暇ではありません。忙しいときではなかなか見られないと思います。なので、事前に約束をしておくといいでしょう。
小論文の練習をしたいので、これから書こうと思いますが、いつなら見てもらえますか?
ということで、先生の予定を聞いておいて、比較的余裕のあるときに見てもらえるように書きましょう。比較的時間に余裕があれば、1日くらいで見てもらえるでしょう。余裕がないと1週間くらいかかってしまうので、何を書いたか分からなくなっているかもしれません。できるだけ早い間隔で見てもらえるタイミングを狙いましょう。
ちなみに、どうしても学校の先生に見てもらえそうにない場合があると思います。塾の先生も当てにならない……という人は、有料ですが、小論文の添削指導をココナラで出品しています。学校の先生でもなんとなく見ているだけの人も多いと思いますので、プロのチェックを受けたい場合は考えてみてください。
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さいごに
さて、今回は「書く練習に必要な物」と「先生に添削してもらう」ことを書きました。前半も後半も「頑張る」という気持ちが大切です。特に先生に添削してもらうときは、頑張る姿勢が大切です。なにせ、先生にとっては小論文を添削する義務はありませんからね。好意でやるわけですから、やる気の無い人の文章は見る気はしませんし、多分見てくれません。
これまでの経験で言うと、何度も書き直しをして書く人ほど、合格率が高いです。一度書いて違う文章を持ってくる人は9割近くが落ちます。やはり、それが文章に表れるんだと思います。
小論文というのは面白いもので、元々書く才能があって、練習をした人は受かりますが、書く才能はあるものの、練習をきちんとしないと面白いくらい落ちます。それまでの取り組みがはっきりと表れるのだと思います。きちんと練習していないと、どれだけセンスがあっても誤字脱字などの基本ルールのミスが多くなり、アウトになるのでしょう。
そうならないためにも、しっかりと練習してくださいね。
さてお疲れ様でした。
また次回、お会いしましょう。
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